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結核 日本は今も中蔓延国

2021-10-13 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aadf9051b540f95d12004972204c145cf0a763

結構、感染しているのですね

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「コッホコッホ」の結核、日本はいまも中蔓延国 なぜハンコ注射?(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

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■日本はまだ「中蔓延国」 不治の病とされていた結核ですが、適切な治療法が開発されてからは、完治する病気となりました。ただし、日本では減少しているとはいえ、今でも毎年新たに1万5千人程度の人が発症し、2千人弱が結核で亡くなっています。新規発症は10万人あたり10~15人という計算になります。欧米の先進国は10万人あたり3~5人程度なので、日本は中蔓延(まんえん)国と呼ばれています。2020年は過去最低の10・1人となりましたが、決して少なくない病気と言えます。 そして、結核の治療期間は長期にわたります。長くかかる理由は、結核菌の特徴や結核の進行と無関係ではありません。 結核は、治療が長いだけではなく、診断にも時間がかかります。培養が最も確実な方法ですが、結核菌は増える速度が遅いため、培養に時間がかかります。一般的な細菌は1日で目に見える大きさに増えますが、結核の場合、数週間、場合によっては2カ月ほどかかる場合があります。そのため、培養を待っていては診断が遅れてしまいます。また、結核はゆっくり進行するため、結核菌に感染してもすぐには発病しません。 そこで考案された方法の一つが、ツベルクリン反応です。ツベルクリンは、結核菌から抽出した物質のことで、結核の英語名であるtuberculosisに由来しています。 ツベルクリン反応は、ツベルクリンを皮内に注射し、体の反応を見る方法です。注射後、一定程度赤く腫れれば陽性、腫れなければ陰性と判定します。陽性の場合には、結核に感染した可能性があるということになります。元々、ワクチンとして開発されたようですが、ワクチンとしての効果はなく、診断に転用されました。転んでもただでは起きない感じが素晴らしいですね。 ■BCG接種、なぜあのハンコ? ただし、この方法には一つ欠点があります。日本で生まれた人は、結核に感染していなくても多くが陽性になることです。 ツベルクリン反応は、結核菌に対する免疫の有無によって感染状態を推測します。したがって、必ずしも現在の感染状態を反映せず、すでに治癒していても、過去に感染したことがあれば陽性になることがあります。 また、BCGの接種によっても、ツベルクリン反応は陽性になります。 BCGとは、ウシ型の結核菌を何代も植え継いで毒性を弱めた生ワクチンで、特に乳幼児の結核発病や重症化防止には極めて有効であるとされています。欧米では、BCG接種をしなくなりましたが、日本では、生後5、6カ月の時に定期接種をすることになっています。BCGと結核菌はよく似ているため、ツベルクリン反応では、BCG接種後と結核菌の感染を区別することができません。 ちなみに、BCGがハンコ注射である理由は、皮内に接種するためです。皮内には、「樹状(じゅじょう)細胞」と呼ばれる免疫細胞が多く、最も免疫がつきやすいと言われています。また、BCGは生きた細菌を使うため、あまり深いところに接種したくないという事情もあるようです。ワクチンの主な接種部位は、表面に近い方から、皮内、皮下、筋肉内となっていますが、この中で最も接種が難しいのが皮内です。なぜなら、皮内というのは、1ミリ足らずしか厚みがないため、普通の注射針で接種しようとするとすぐに皮下に到達してしまいます。ハンコ型にすることで、再現よく皮内に接種することができる構造にしています。 一方、皮内に接種することで、接種の痕が残りやすいという欠点があります。接種痕は徐々に消えますが、長く残る方もいるようです。私の場合は接種してから半世紀あまり過ぎてしまい、知らないうちに跡形も見られなくなってしまいました。 さて、つまり、ツベルクリン反応はBCGに影響されるため、日本人の場合、ツベルクリン反応が陽性というだけでは、結核感染の証拠として不十分です。 そこで、現在は、BCG接種に影響されず、結核菌に対する特異的な免疫を判定する、インターフェロンγ遊離検査(IGRA)という方法が考案され、感染の診断に使われています。 肺炎などの一般的な感染症の治療を短距離走とすると、結核の治療はマラソンです。私は鼻アレルギーがあり、薬を毎日飲んでいますが、時々飲み忘れます。しかし、結核の場合、飲み忘れは治療不成功につながるため、6カ月以上、確実に内服してもらう必要があります

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