動画も観たかな?少し言葉を入れようと思ったけれど出来ていない
一時間20分頃から
鼻うがいとか、bスポットとか
https://news.yahoo.co.jp/articles/54f1528dc71cede253f19e426b413719b95c8dc4
強い感染力を持つが、これまでのデルタ株などと比べて重症化しにくいといわれるオミクロン株。ダウンタウンの松本人志(58)などの一部の芸能人や舛添要一元東京都知事(73)などの一部の有識者も、オミクロン株を “楽観視”するような発言をメディアで繰り返している。 ネット上では、《重症化しないから大丈夫》《もうただの風邪と同じ》といった書き込みも多く見られる。 「現実を何もわかっていません。こういう話を聞くたびに怒り心頭になります」 そう憤るのは、新型コロナウイルスの後遺症患者の診療を行っている「ヒラハタクリニック」(東京・渋谷)の平畑光一院長だ。同クリニックは、’20年3月から新型コロナの後遺症に悩む患者を3300人以上も診療してきた。 “重症化しにくい”と軽視される向きもあるオミクロン株だが、後遺症のリスクは、これまでの株と同等か、それ以上の可能性もあるのだという。 「今年に入り、オミクロン株の後遺症で診療に来られた方が、すでに10人以上います。年齢は10代~40代、女性が多いです。症状で特に多いのは、『倦怠感』を訴える方。それから“思考力”や“集中力”が低下する『ブレインフォグ』の疑いのある患者さんです。なかには、すでに寝たきりの状態に追い込まれている方もいます」
1月6日、英国で感染状況を分析している「ゾエCOVIDシンプトム・スタディー」が、オミクロン株の症状についての驚きのデータを発表した。従来株と比べて、せきや胸の痛みなどの肺炎症状を訴える人が少ない一方、「倦怠感(64%)」や「ブレインフォグ(24%)」などを訴える人が多いことが明らかになったのだ。 ブレインフォグとはどんな症状なのか。神経免疫学の権威で、国立精神・神経医療研究センター・神経研究所の山村隆部長に聞いた。 「ブレインというのは“脳”、フォグは“霧”という意味です。言葉が表すように、脳に霧がかかるようにあいまいになったり、時には晴れたりする。そのような変動を繰り返す特徴があります。これまで100人以上のブレインフォグの患者さんを診てきましたが、発症すれば社会生活に大きな支障をきたします」 それまで、しっかりとしていた人でも、ブレインフォグになると一変してしまうことも多いという。 「体は動かせても、思考力が低下して頭が働かない。会社に行っても書類も読めない、字も書けない。会話にもついていけない、そんな状態になってしまう。2人の子どもを育てている40代の主婦のケースでは、買い物に行っても財布を忘れたり、キッチンでガスコンロに火をつけたまま外出してしまうようになりました」(山村部長) まるで“認知症”のような深刻な症状の正体は、「自律神経が関係する脳の血流障害」だという。 「ウイルスに感染すると体内で異物を排除しようとする免疫反応が起こります。ところが、体内に入ってきた異物を攻撃するはずの抗体が、間違って自分の体のタンパク質を攻撃してしまうと、免疫が正常に働かなくなるのです。この自己免疫反応によって、脳への血流を調整する自律神経の機能が低下した状態がブレインフォグだと考えられます」(山村部長) ブレインフォグと一緒に現れることが多いのが「倦怠感」の症状だ。この2つの症状は長引きやすく、感染から1年以上も悩んでいる人もいるという。 「倦怠感とは、体がだるい、疲れて動けない。ひどい場合は、ほぼ横になった状態でしか過ごせないような症状です。コロナの後遺症で悩む患者さんは、この2つが合わさったケースが多いように思います」(山村部長) 平畑院長によると、こうした後遺症のために、働けなくなったり、ほとんど寝たきりになったりする人も出ているという。
自殺者も…後遺症で亡くなるリスクも
倦怠感やブレインフォグのような後遺症が出てしまった場合、どのように治療するのか。 「まず体に負担をかけたり、だるくなるようなことはしないこと。無理に体を動かしたり、体がつらいのに我慢しながら仕事をしたりする人がけっこう多い。こういうことをすると、後遺症は悪化します。体がだるくなるようなことは絶対にしない。これを守るだけで、悪化を防げます」(平畑院長) 治療でいちばん効果的だといわれているのが、耳鼻科で50年以上前から行われてきた“上咽頭擦過療法(Bスポット療法)”だ。 「鼻の奥の上咽頭に塩化亜鉛溶液をこすりつけて炎症部分を治す治療法です」(平畑院長) とくに強い倦怠感やブレインフォグの場合、上咽頭にかなりひどい炎症が起きているそう。その部分をきれいにすると、自律神経が刺激されて、脳への血流を増やすことにつながるという。 もう一つは、米国の医療機関でも行われているステロイドを使用した治療法だ。 「“上咽頭擦過療法”だけでは完治しないケースがあり、その場合、私はステロイド剤(飲み薬や点滴)を使います。炎症を抑え、さらに自己抗体の産生による免疫反応を抑える効果があります」(山村部長)
そもそも、後遺症にならないためには何をすればいいのか。 「後遺症治療で取り入れているのが、“鼻うがい”です。味覚、嗅覚障害の患者さんの中には、鼻うがいを数回しただけで、症状が3割ぐらい回復した人もいます。鼻うがいで洗われる場所は、上咽頭擦過療法で治療する場所と同じ。毎日することで、コロナにかかりづらくなり、感染しても軽症で済むともいわれています。後遺症の予防にも、効果がある可能性が高いと思います」(平畑院長) 鼻うがい用のキットはドラッグストアなどで購入できるが、塩水でも効果があるという。その場合は、ぬるま湯に、水量に対し1~2%の塩を入れてよく混ぜよう。
(※これは余分か)
現在、3回目のワクチン接種が行われているが、後遺症の予防効果はあるのだろうか。 「イスラエルの研究機関の論文によると、ワクチンを2回以上打っている人は、コロナに感染しても、後遺症が出る人が半分に減るというデータがあります。そもそもワクチンを接種することで、感染しづらくなります」(平畑院長)
最後に平畑院長はこう訴える。 「後遺症そのもので亡くなった方はいませんが、後遺症に苦しんで自殺をされた方は、私が把握しているだけで2人います。つまり、コロナの後遺症というのは、“死に至る病気”でもあるのです。オミクロン株を甘く考えないでほしいですね」 後遺症にならないためにも、感染対策を続けよう。