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指で「OKサイン」ができない…女性に多い痛みとしびれ「手根管症候群」 楽器や編み物が趣味の人も注意して

2021-07-17 | 医療、健康

指で「OKサイン」ができない…女性に多い痛みとしびれ「手根管症候群」 楽器や編み物が趣味の人も注意して(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

森本昌宏「痛みの医学事典」
 親指、人さし指にしびれや痛みが生じ、やがてボタンをとめるのも難しく……そんな症状に悩む患者さんがいる。「手根管(しゅこんかん)症候群」と言われる神経障害で、手首にあるトンネル内での“落盤事故”が起きた状態と考えていただくとよい。骨と靭帯(じんたい)に囲まれた手根管と呼ばれるトンネルの内部は、列車ではなく、正中神経(せいちゅうしんけい)やさまざまな腱(けん)(指を曲げる働きを担っている)が通過している。この手根管が炎症などによって狭くなり、その内部の圧力が高まることで、正中神経が圧迫され、手根管症候群を発症するのだ。神経を列車に例えれば、「列車がトンネル内を通過する際に、落盤事故にまき込まれて正常な運行ができなくなった状態」と考えていただくとよいだろう。

 女性に多く(男性の6倍)、妊娠、出産などをきっかけとして発症することが多い。チェーンソーなどの振動器具を用いる方、手首の曲げ伸ばしが多い職業の方、楽器の演奏や編み物をする方などで多くみられる。

 しびれや痛みは親指、人さし指に始まり、いずれ中指、薬指の親指側に広がる(手の甲には起こらない)。また、親指を動かすことが制限され、進行すると母指球筋(親指の付け根の筋肉の膨らみ)がやせてくる。そうなると、いわゆる「OKサイン」ができなくなり、“猿手”(猿はこの母指球筋が発達していない)と呼ばれる状態を呈するようになるのだ。重症化するとボタンをかけたり、はしを持ったりといった日常生活の動作が困難となる。症状は寒い明け方に強く、手を振ることで軽快するのが特徴である。

両手の甲を合わせると1分後にしびれが
 簡単な診断法がある。手首の関節を軽くたたくとしびれが広がること(ティネル徴候)、同じ部分を押さえるとしびれが強くなること、指を下に向けて両手の甲を合わせていると約1分後にしびれが強くなること(ファーレン徴候)を確認すればよい。手首の骨の状態をみるレントゲン検査や神経伝導速度の測定も併せて行う。最近では、超音波検査を用いて、手根管を占拠している病変や滑膜(かつまく)炎(関節や腱を覆っている薄い膜の炎症)の有無を調べ、正中神経自体のはれの程度を測ることが積極的に行われている

内部の圧を下げる手術を行うケースも
 治療の原則は、手の使い過ぎに注意して、安静を保つことである。35%の方(特に若い方でファーレン徴候がない場合)はこの安静のみで改善するのだ。内服薬としては、非ステロイド性抗炎症薬の投与が一般的に行われているが、「日本ペインクリニック学会」によるガイドラインでは、神経障害による痛みに用いられているプレガバリン(商品名リリカ)、抗うつ薬の仲間であるデュロキセチン(同サインバルタ)、アミトリプチリン(同トリプタノール)の投与を推奨している。私の施設では、これらの薬剤とともに、手根管内への局所麻酔薬と副腎皮質ステロイド薬の注入を行っている。

 手関節装具による固定も有用である。手関節の固定については、米国ジャクソンビル海軍病院の医師が、「発症後3か月以内の固定がより有効」としている。なお、痛みが強い、母指球筋がやせている、血液透析を受けているといった場合、アミロイドーシス(アミロイドと呼ばれる異常たんぱく質が全身に沈着する)やガングリオン(内部にゼリー状の物質が詰まった腫瘤(しゅりゅう)。手足にできることが多い)、腫瘍が原因となっているケースなどでは、手根管開放術(内視鏡下の手術を含む)によって、高まっている内部の圧を下げる治療が選択されている。

 区別しておくべき病気としては、「頸椎(けいつい)症」(加齢による首の骨の変形)による腕へ向かう神経の圧迫をはじめとして、「糖尿病性ニューロパチー(末梢(まっしょう)神経障害)」「リウマチ性疾患」「膠原(こうげん)病」などがある。「ドゥ・ケルバン病」と呼ばれる腱鞘(けんしょう)炎では、手根管症候群と同様に手首の痛みを生じる。その場合、手首にある橈骨茎(とうこつけい)状突起部を押えると痛み、親指を伸ばしたり、開いたりすると痛みが強くなる。

コメントから

印刷会社に勤めた時に検品のし過ぎでなり手術しました。毎朝、激痛で目が覚めるのは苦痛でした。手術も日帰りで短時間なので決断しました。術後に濡らしてはいけないのと日常生活が少し不便でしたが包帯が取れてからは痛みも全くなくない元通りの生活ができ手術して良かったです。

今年手術しました。私の場合は妊娠出産ではなく、介護の仕事が原因でした。
一度離職したときは症状は治りましたが、また始めてしばらくすると再発しました。
もう辞める選択肢はなかったので手術でよくなりました。術後は2週間休ませてもらいました。
夜中に痺れで目が覚めたり、小指以外の特に利き手である右手の痺れがつらかったので手術してよかったです。

数年前に発症し、手術しました。

私の場合は、妊娠や出産がきっかけでは無く
当時住んでいた雪国で、雪かき中に腕を痛めたことを機に発症、両手に広がり、フライパンを持つのも辛くなり、手術しました。
病院ではホルモンバランスが影響していると言われ、さほどの検査も無かったのに手術の数日前から入院だったのは、今思うと、ぶっきらぼうな担当の医師が、家事などから離し休ませてくれる為だったのかなと思います(公立の病院でしたが、お風呂が温泉になっていて、手術前は三食昼寝、温泉付きでした)
現在、婚家を出て、子供と2人で楽しく暮らしています。
この病気になったことで、夫も同居する義父母も嫁を家政婦か何かだと思っていたような家で、更年期を迎えたらとても体が持たないな、と家を出る大きなきっかけになりました。

難しく、バウンサーに乗せ、足でバウンサーを揺らしていました。(お品が悪いのを承知で)完母だったため治療が出来ず、ホルモンが戻るまで我慢するしかありませんでした。朝方になると特に指の強張りと痛みが酷く、オムツ替えや授乳に苦労しました。こんな状態が半年くらい続き、それから少しずつ軽減していきました。あれから3年経ちますが、あの痛みと痺れは忘れません。2人目を考えていますが、またあの痛みと痺れに襲われると思うと怖いです。何か良い治療法があれば教えていただきたいです。

出産後、まさにここに書いてある通りの症状が出て整形外科で診断されました。一時はマヨネーズを絞るのも力が入らなかったほどです。
赤ちゃんのお世話や家事でもなるべく手首を曲げないようにしていたらだんだん良くなりましたが、数ヶ月かかりました。

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