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「口紅→赤い食物」で発症? 赤色色素アレルギーに注意

2012-09-22 | 食品の安全、料理

コチニール、カルニンは、よく使われています。

「口紅→赤い食物」で発症? 赤色色素アレルギーに注意

2012/06/01 11:30更新

アレルギー発症の流れ 

記事本文

 食品や化粧品などに使われる赤色の着色料「コチニール色素」の摂取で、洗顔せっけん「茶のしずく」(旧製品)の小麦アレルギーのように急性アレルギー症状(アナフィラキシー)が出る恐れが指摘されている。消費者庁は呼吸困難など重篤な症状となる可能性もあるとして、同色素を含む化粧品を使用したり食品を摂取したりしてかゆみなどの症状が出たときはすぐ専門医を受診するよう呼び掛けている。(平沢裕子)

 ◆安全性高いが

 同庁によると、同色素や同色素の化合物である「カルミン」を含む化粧品の使用や食品の摂取でアナフィラキシーを引き起こしたと推定される事例は、昭和40年頃から約20の論文で報告されている。

 山川皮ふ科(横浜市神奈川区)の山川有子院長は、同色素によるアレルギー患者4人を診察した経験を持つ。30~50代の女性で、カンパリ入りカクテル(現在はカンパリには同色素は入っていない)やイチゴジュースなど「赤い飲み物」を飲んだ後、じんましん▽顔が真っ赤に腫れる▽顔が真っ青▽冷や汗▽下痢▽息苦しい-などの急性アレルギー症状を起こしていた。

 山川院長は「コチニール色素はさまざまな食品や化粧品に使われており、基本的には安全性がかなり高い色素と考えられている。ただ、エビやカニを食べてアレルギーになる人がいるように、この色素でアレルギーとなる人もいる。まれな発症とはいえ、重症化すれば命にかかわるだけに注意が必要」と指摘する。

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 今回、同庁が注意喚起をしたのは、同色素によるアレルギーが「茶のしずく」(旧製品)による小麦アレルギーと同様の仕組みで発症している可能性があるためだ。

 茶のしずくでは、小麦由来のタンパク質「加水分解小麦」を含んだせっけんを毎日使い続け、皮膚からこの成分が吸収された人たちが小麦を含む食品を食べ、食物アレルギーを発症した。同色素の場合も、口紅や頬紅などを毎日使い、色素の成分を皮膚から吸収した人たちが、色素を含む食物を食べてアレルギーを発症する可能性がある。これまでに、同色素を含む化粧品の使用でかゆみを覚えていた女性が同色素を含む食品を摂取し、呼吸困難を伴う重篤なアレルギー反応を起こしたケースが報告されている。

 山川院長は「アレルギーは、体質によってさまざまな食品が原因で起きることがあり、コチニール色素もその一つ。ほとんどの人は大丈夫だが、一度症状が出た人は表示をチェックして食品や化粧品を慎重に選ばなければいけない。口紅でかぶれたり、同色素を含む食品を食べた後にかゆみや息苦しさなどの症状があったりしたときは皮膚科やアレルギー専門医に相談してほしい」と呼び掛けている。

 【用語解説】コチニール色素

 エンジムシ(中南米原産の昆虫で、ヒラウチワサボテンに寄生する)の雌を乾燥化したものから抽出される赤色色素で、カルミン酸が主成分。化学合成でない天然素材から作る色素として、ハム、かまぼこ、イチゴ牛乳などの食品に使われている。口紅やアイシャドー、頬紅などの化粧品には、同色素の化合物「カルミン」が広く使われている(カルミンは日本では食品に使用できない)。現在、国内の添加物メーカーではアレルギーの原因となるタンパク質を減らした(低アレルゲン化された)色素を開発・販売しているが、海外から輸入した色素を国内の食品メーカーが使っていることもある。また、輸入品の飲食物には内容物が明らかにされていないまま含まれていることもある

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