エドガー・ケイシーが胃にやさしいというので、サフランのお茶を飲んでいました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180612-00000008-nikkeisty-life
アヤメ科の球根植物の花・サフランのうち、強い芳香を放つ、赤くて長い3本のめしべ部分が香辛料として使われています。一つの花からわずかな量しか取れないため、「世界一高価なスパイス」とも呼ばれるサフラン。
パエリアなどに使われるサフランライスは、独特な黄色をしていますが、これはサフランに含まれる「クロセチン」という色素によるものです。クロセチンを研究している理研ビタミン ヘルスケア事業部の海貝尚史さんに、その特徴を伺いました。
「サフランやクチナシの果実に含まれるクロセチンは、ニンジンに含まれるβ‐カロテンや、トマトに含まれるリコピンの仲間で、『カロテノイド』という天然色素に分類されます。カロテノイドは体のさびつきを防ぐ抗酸化力が高いことで知られていますが、その中でもクロセチンは、より早く体内に吸収されることがわかっています」(海貝さん)
その抗酸化力の高さから、アンチエイジング効果が期待できるクロセチン。具体的にどのような体の問題を解消してくれるのでしょうか? 海貝さんによれば、これまでの実験や検証結果から、主に4つの症状への効果が認められているといいます。
「眠りが浅い」「目が覚めてもすっきりしない」など、不十分な睡眠によるホルモンバランスの崩れは、メタボリックシンドロームや肌あれの一因にも。クロセチンには眠りの質を高める(深い眠りをもたらす)働きがあり、理研ビタミンの行った実験では、「クロセチンを摂取することで、眠りが深くなり中途覚醒が減少した」という結果も出ています。
クロセチンは、パソコン作業等により低下したピント調節機能回復の促進や、目の疲れの改善に役立つことが期待できます。眼精疲労は肩や首すじの凝り、頭痛、不眠、視力の低下などに影響することもあるため、ひどくなる前にクロセチンを摂取するのがおすすめです。
クロセチンにはメラニンの生成を抑える働きがあり、長期間摂取することでシミ・くすみの改善が認められたという検証結果も発表されています。美肌づくりに欠かせない睡眠への効果もあるため、美しい肌を目指すための相乗効果が期待できます。
紫外線を浴びすぎてしまうと、シミやしわの原因となるだけでなく、白内障や皮膚がんといった重大な疾患の原因にもなりかねません。クロセチンには紫外線による肌炎症を抑える働きがあり、肌が傷つくのを防いでくれます。
このように、さまざまな効果が期待できるクロセチンですが、そのクロセチンを含むサフランを摂取する際、気をつけなければいけない点もあると海貝さんは話します。
「サフランは、大量に摂取すると子宮収縮作用を示すとされています。女性の方(特に妊娠中の方)は、一度に大量のサフランを摂取しないように注意が必要です」