流行語大賞
http://singo.jiyu.co.jp/award/award2017.html#prize03
第34回 2017年 受賞語
年間大賞インスタ映え
CanCam it girl
テキストよりも大事なのは画像。SNSでの「いいね!」を獲得するために、誰もがビジュアルを競い合う。インスタグラムの投稿者だけでなく、ケータイで写メを撮る行為に「インスタ映え」という意識が浸透した。
登壇者:中村 麻美 さん、白石 明美 さん、尾身 綾子 さん(CanCam it girl)
年間大賞忖度
稲本 ミノル さん(株式会社ヘソプロダクション 代表取締役)
今年は、マスコミから日常会話に至るまでのあらゆる場面でこの言葉の登場機会が増えた。きっかけは3月、「直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う」という籠池泰典氏の発言。ネット辞書の検索ランキング(goo辞書)では4カ月間、この言葉が1位を独走したという。
トップテン35億
ブルゾンちえみ さん(お笑い芸人)
世界の人口の半分、その半分35億が男ってことでしょ!そんな決めゼリフで茶の間を沸かせたのが、女性芸人の「ブルゾンちえみ」。「35億」という、この異様なほどポジティブな思考が2017年の日本人を大きく勇気づけたことは想像に難くない。
トップテンJアラート
クリス・ブロード さん(YouTuber)
今年6月、北朝鮮の弾道ミサイル発射からの避難方法を紹介する政府広報CMが始まった。「ミサイルが日本に落下する恐れがある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて屋外スピーカー等から国民保護サイレンと緊急情報が流れます」。Jアラートが鳴ったら日本シリーズも中断だー、とこの新語は瞬く間に普及した。
トップテン睡眠負債
枝川 義邦 さん(早稲田大学 教授)
日本人の約4割が睡眠時間が6時間未満で、これは睡眠不足どころか「睡眠負債」に陥っている。この指摘には多くの国民が目を覚まされた。わずかな睡眠不足でも、常態化すれば不足分が負債のように膨れ上がり、うつ病やがん、認知症などの深刻な病気につながる恐れがあるという。
トップテンひふみん
加藤 一二三 さん(将棋棋士)
プロ入り当時は史上最年少の14歳7カ月、「神武以来の天才」とも呼ばれた加藤一二三九段が6月20日に引退。その愛らしいキャラクターが受けて、バラエティ番組で人気者に。藤井聡太四段のデビュー戦の対局相手でもあり、それは新旧天才による歴史的対決でもあった。
トップテンフェイクニュース
清原 聖子 さん(明治大学 情報コミュニケーション学部 准教授)
ネット上でいかにもニュース然として流布される嘘やでっち上げ。2016年のアメリカ大統領選挙では「ローマ法王がトランプ候補の支持を表明」「クリントン候補がテロ組織に資金を渡した」など、いかにも報道サイトっぽい雰囲気のウェブサイトに掲載され、それがあたかも事実のように拡散した。
トップテンプレミアムフライデー
プレミアムフライデー推進協議会
政府と経済界が提唱した個人消費喚起キャンペーンで、月末の金曜日に早めの退社を促すもの。略称は「プレ金」。キャンペーンの効果はほとんど得られず、連呼されたこの言葉だけが空しく広まった
登壇者:石塚 邦雄 さん(日本経済団体連合会 副会長)
トップテン魔の2回生
森山 志乃芙 さん(産経新聞 編集局整理部 記者)
務台俊介内閣府政務官、中川俊直議員、豊田真由子議員、武藤貴也議員、宮崎謙介議員・・・暴言、不倫、重婚・・・、当選2回の「安倍チルドレン」たちの不祥事が続発した。それは政権の支持率急落という「魔」の事態を招いたのであった。
トップテン〇〇ファースト
受賞者なし
まずは、アメリカのトランプ大統領が、選挙の段階からしきりに繰り返していた「アメリカ・ファースト」というフレーズ。日本では、小池百合子都知事による「都民ファースト」が続き、最近では「自分ファースト」な人たちがやり玉にあげられている。
審査委員特別賞9.98
桐生 祥秀 さん(東洋大学)
陸上男子100メートルの悲願であった9秒台を東洋大学の桐生祥秀選手が実現。2017年9月9日。1998年のアジア大会で伊東浩司さんが10秒00の記録を樹立してから19年。10秒の壁はついに破られたのである。