https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d1dd95aa68b0774eff6088cb19d8c14bd01a62豪雨被害次々と明らかに なぎ倒されたミカンの木 日本一のパクチー全滅 はかた地どりの鶏舎浸水 福岡県
【記者】
「みかん農園の一部が地滑りを起こしています」
降りしきる雨は、年間1万トンの生産を誇るブランドみかんにも被害を及ぼしました。
膨らみ始めたばかりの青い実をつけたミカンの木が並ぶ、福岡県みやま市の山川町です。
今回の豪雨で広範囲にわたって農地や道路が崩落。
山肌は大きく崩れ、防水用のシートはもちろん、大事に育ててきたミカンの木もなぎ倒されてしまいました。
現地は午後から再び降り出した雨で調査にさえも入れず、被害の全体像はまだ明らかになっていません。
さらに・・・半分以上が水に浸かっているのは農業用ハウスです。
一帯はまるで湖のようになっています。
8日、自らの畑をドローンで撮影したのは久留米市の香月勝昭さんです。
日本一のパクチーの生産者として知られ、76棟の農業用ハウスを所有していますが、収穫のまっただ中のパクチーが全て泥水に浸かり、約1000万円の損害が出ました。
これで4年連続の雨による被害…
2020年は対策として、ハウスの回りに浸水を防ぐ壁を設けましたが、押し寄せた水はこれを乗り越えました。
【香月さん】
「さらに1段たしてこれだったら大丈夫じゃないかと、これでもう道の高さよりも上にあるので大丈夫だろうと思っていたときに、今回の水害で軽く超えてきてしまった」
「正直もうやれるところまでやった、限界に近いところまでやってるので」
豪雨の脅威にさらされたのは、農作物だけではありません。
福岡の人にはなじみの深い「はかた地どり」です。
そばの用水路が氾濫したため、6日の夕方から未明にかけて泥水が押し寄せ、鶏舎が浸水してしまいました。
【福栄組合・投野和彦さん】
「生き残っているのが1000羽くらいですね、3600のうちの」
事前にブルーシートで養生していましたが、大潮と重なったこともあり防ぐことが出来ず、高い場所に逃げていた鶏だけがかろうじて助かったと言います。
【投野さん】
「かわいそうですよ、みんな生き残ってるやつも泥が付いて黒くなって」
「もう衰弱していくやつもまだいますから」
畑の冠水や土砂の流入など、筑後地区を中心にその被害は広範囲に及んでいるため、福岡県は全てを把握できていませんが、地域の農林水産業に甚大な影響を与えたことは間違いありません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8550f9590f894156268b6e24d7459dd2042f41ed大雨の爪痕 土砂崩れ被害のウナギ養殖場は・・・ 鹿児島・志布志市連日の大雨が県内各地に爪痕を残す中、7月6日、土砂崩れの被害を受けた志布志市のウナギの養殖場では、10日も土砂の片付けに追われています。
7月6日の午前9時すぎ、志布志市有明町にある楠田淡水のウナギ養殖場の防犯カメラの映像です。
トラックが立ち去った次の瞬間…
養殖場の隣のがけが崩れ、土砂が流れ込んできました。
当時、現場にいた従業員は間一髪で逃げ出し、けがはなかったということです。
土砂崩れの爪痕が残る養殖場では、10日も土砂の片付けが続いています。
建物や設備の被害額は1000万円以上にものぼるとみられています。
【FNN取材団 梅田雄一郎リポート】
「こちらには養殖場の池の水を交換する装置があったのですが、土砂崩れによって流されています。さらに漏電の危険があるということからこれ以上の作業ができなくなっています」
7月21日の「土用の丑の日」を前に、1年で最大のかき入れ時を襲った今回の土砂災害に、社長は…
【楠田淡水 楠田和也社長】
「結構大きい水路があったが、土砂崩れによってすべて埋まってしまった。土砂が場内の方に流れてきたので、雑木が倒れてきてこのハウスを突き破ってしまった。エサやりもできない、出荷もできないで、現場は大混乱してます」
楠田淡水では、16日の出荷予定は変わらないということですが、今回の土砂災害を受けて出荷量は例年の半分ほどになるということです。