子供に見られる、#COVID19 に関連して起こる川崎病に似た疾患、早期発見、早期治療が治癒の鍵 https://abcn.ws/3fMrlSt
ニューヨーク州知事クオモ氏は火曜日に、 血管と臓器に影響を及ぼし、川崎病や毒素性ショックに似た症状を持つ約100例の症候群を調査していることを報告。 既に州内で3人の子供が亡くなっており、症状を示す子供には #COVID19 テストを優先するよう全病院に伝えた。小児多系統炎症反応症候群 発症率 5歳未満:23% 5歳~9歳:29% 10歳~14歳:28% 15歳~19歳:16% 米国のその他の地域、そしてヨーロッパでも、子供たちが、小児多系統炎症反応症候群として知られる状態で入院している。 ニューヨークでは、この症候群は幅広い年齢層の子供たちに見られる。 5歳の男の子、7歳の男の子、18歳の女性が亡くなった。(5月12日の段階で5人死亡)ニューヨーク市では、この時点で、 少なくとも52人の子供がこの症候群に罹患しており、 市長は、子供たちに発熱、発疹、腹痛、嘔吐などの症状が見られた場合、すぐに小児科医に連絡するよう親に要請した。
・5月13日時点で102人。52名はニューヨーク市内例。 ・死亡は3人の児童で、5歳と7歳の男児、18歳の少女。 ・60%が新型コロナのウイルス検査で陽性結果 ・40%が新型コロナの抗体検査で陽性結果 ・両方陽性の子は14% ・71%の子が重症のためICU ・19%が挿管治療 ・43%が引き続き入院中
→頻度は30倍に増加し、平均年齢が高く、重症度が高いです。
10例中8例で抗体陽性を確認。抗体陰性の1例はグロブリン点滴後だったため偽陰性となった可能性あり。
PCR陽性は2例のみ。
SARS-CoV-2の感染後の免疫応答の結果として発病している可能性が高いです。
・ベルガモ県の単施設で診断した川崎病を、SARS-CoV-2流行以前の5年間の診断例(group 1)と流行以後の診断例(group 2)に分けた。
・SARS-CoV-2については鼻咽頭PCRと血清検査(IgG, IgM)を行った。
(結果)
・グループ1は19人(男7、女12)で2015年1月1日から2020/2/17までに診断された。
グループ2は10人(男7、女3)で2020年2/18から4/20までに診断された。
・グループ2の10人のうち8人がIgG or IgM、または両方とも陽性だった。PCRは2例が陽性で抗体も陽性だった。
・グループ1 vs グループ2(すべてp<0.01)。
発症率: 0.3 vs 10/年
平均年齢: 3.0 vs 7.5歳
心臓障害: 10.5%(2/19) vs 60%(6/10)
ショック症候群 0%(0/19) vs 50%(5/10)
マクロファージ活性化症候群: 0%(0/19) vs 50%(5/10)
ステロイドを要した割合: 15.8%(3/19) vs 80%( 8/10)
・2015年から2020年までの川崎病診断例数
ピンク色は重症例。
・2020/2/1から4/30までの救急外来小児科受診者数
上にアスタリスクがついているのが、川崎病様患者の受診。
COVID-19の流行が収束してから診断され始めています。
→米国の症例についても下記のような情報があります。
川崎病としては比較的年長で、感染してしばらくたっていることが想定されます。
重症例が多いのも共通しています。
コロナと川崎病似の症状が米14州でも
コロナと川崎病似の症状が米14州でも。NY州3児死亡102件に増加、人種別データ続報(安部かすみ) - Yahoo!ニュース
先週から新型コロナと川崎病に似た症状の合併症がニューヨーク州の子どもに見られ始めるようになった。症例数は102件に増え、3児童が死亡している...
Yahoo!ニュース 個人
・5月13日時点で102人。52名はニューヨーク市内例。
・死亡は3人の児童で、5歳と7歳の男児、18歳の少女。
・60%が新型コロナのウイルス検査で陽性結果
・40%が新型コロナの抗体検査で陽性結果
・両方陽性の子は14%
・71%の子が重症のためICU
・19%が挿管治療
・43%が引き続き入院中
川崎病が誘発されてるって感じなんですか??
その通りです。小児にSARS-CoV-2が感染すると、無症状であっても、(一部の)小児で川崎病のような病気を発症するのではと想定されているのです。まだ仮説の段階ですが、状況的にはほぼ間違いないように思います
これらの症状が見られる子の60%が新型コロナのウイルス検査で陽性結果
これらの症状が見られる子の40%が新型コロナの抗体検査で陽性結果(感染したのは数週間前と見られる)
両方陽性の子は14%
71%の子が重症のためICU(集中治療室)で治療
さらに19%のもっとも重症者は挿管治療
43%が引き続き入院中(ニューヨーク州で入院=重症)
5~9歳がもっとも多い
子の年齢は非常に少ないが最年少が0歳、最年長が21歳。5~9歳が29%ともっとも多く、次に10~14歳が28%となっている。
人種別で見るとアジア系は少ない
世界各地で報告されている川崎病は特に日本人を含むアジア系の人々が多く発症している。しかしニューヨーク州のこの「川崎病に似た」症例では、白人がもっとも多く25%、次に黒人22%、ヒスパニック系やそのほかが19%ずつと続く。アジア系は3%
主な症状
熱が5日以上続く
激しい腹痛、下痢、嘔吐
目の充血
発疹が出る
そのほかの症状
血色がなくなるなど、顔色が悪い。肌に斑点ができる
(乳児)流動食や液体を飲み込めない、それらを与えづらい、(子ども)液体をうまく飲み込めない
息切れ、息がしにくい、過呼吸
動悸や胸の痛み
無気力、倦怠感、イライラ、混乱症状が見られる