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狭心症を超音波で治す新療法「超音波血管新生療法」に期待 3年後メドに保険適用目指す

2020-07-01 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/c80508b1eba87d80cc0c25ad1cda2ff183f9ac80

狭心症は、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が、動脈硬化で狭くなる病気だ。治療は、「薬物療法」、狭くなった血管に網目状の金属の筒(ステント)を留置する「カテーテル治療」、血管を手術で移植する「バイパス手術」がある。しかし、これらの従来の治療法では十分な効果が得られない重症例も少なくない。

 そこで新しい治療法として期待されているのが「超音波血管新生療法(超音波治療)」。2014年から
東北大学を中心に全国10施設で治験が行われ、今年8月末にはデータの第一報が報告される予定だ。代表研究者で東北大学客員教授と国際医療福祉大学大学院副大学院長を務める下川宏明教授が説明する。

 「超音波治療は、『低出力パルス波超音波(LIPUS)』という特殊な条件の超音波を、機器を使って体の外から心臓に照射する治療法です。この超音波の刺激によって、心臓の血管内皮から血管新生を促進する複数の物質が分泌され、新しい血管ができて血流が改善するのです」

 LIPUSによる血管新生の作用は、心筋の血流の悪い部分にだけに反応し、正常な部分には何ら影響を与えないという。治療時は麻酔や鎮静剤などを使う必要はなく、1回あたりの超音波の照射時間は約1時間。1日おきに3回行い1クールとし、その有効性を検証している。治療は、治験では入院で行っているが、安全性が高いので将来的には外来で行えるという。

 狭心症の超音波治療は下川教授が開発した治療法だが、その前(04年)に「低出力体外衝撃波治療」を開発している。これも体の外から衝撃波を当てて血管新生を促す治療法で、10年に先進医療に承認されている。衝撃波治療の進化版が超音波治療というわけだ。

 「衝撃波は空気中では破裂する性質があるので、肺に当たらないように注意する必要がありました。しかし、超音波はその心配はありません。また、衝撃波は心拍に合わせて患部に『1点1点照射する』必要があるので1回の治療に約3時間かかります。一方、超音波は『面であてる』ので、3分の1の約1時間で済むのです」

 超音波治療の効果は、衝撃波治療とほぼ同程度とされている。治験では、1日1回はニトロ(発作を抑える薬)が必要だった患者が、超音波治療(1クール)を受けて1カ月後くらいには発作が起こらなくなったケースがあるという。ただし、効果には個人差があるので、それも治験で調べている。

 「重大な副作用は、60人に行ったところでは見当たりません。超音波の出力は、通常の検査で使われている心エコーや腹部エコーと同レベルなので、副作用はほとんどないと考えています」

 3年後をメドに臨床応用(保険適用)を目指しているという。

コメントから

これは凄いですね。
狭心症は70才以上の患者が多いと聞きます。
高齢で手術になると身体への負担も大きいので通院で治療が出来るようになれば助かる方が多いと思う。

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