https://news.yahoo.co.jp/articles/6545768a651315739554ebd5e2be6d3a66c8bd8b
23日正午頃、JR東日本宇都宮線の電車内でたばこを吸っていたことを注意された男が、注意した男子高校生に殴る蹴るなどの暴行を加え重傷を負わせた事件。ネット上では男子高校生の勇気ある行動をたたえる声とともに、周囲の乗客が暴行を止めに入らなかったことに「見て見ぬふりする周りの大人が情けない」との声も上がった。一方で、「危ない人には近づくべきではない」「下手にトラブルに関わらない方が身のため」との意見もある。電車内で不法行為や迷惑行為に遭遇した際にはどうすればいいのか。JR東日本に対処法を聞いた。
JR東日本の担当者は、電車内でトラブルに巻き込まれた際の対処法について「場合によっては警察への通報ということもありますが、まずは車内にある『SOSボタン』を押して駅社員や乗務員に知らせていただければと思います。周囲のお客様も、トラブルを目撃された際にはご協力いただければと思います」と話した。 「SOSボタン」「車内非常ボタン」は、各車両の端部付近等に設置されている。「SOS」と書かれた赤いマークが目印となっている。ボタンが押されると、運転席に連絡がいき、運転手が適切な場所で電車を安全に停止。すぐに乗務員が押された車両に駆けつけるようになっている。 知識があっても、電車が停止するとなると、いざボタンを押すことにためらいを感じる人もいるだろう。しかし、前出担当者は「ケンカや痴漢はもちろん、具合の悪そうな方を見かけたり、ささいなことでも迷わず押していただければ」と語る。 鉄道会社各社で名称や対応には微差があるものの、通常「ドアに傘等を挟んだまま列車が動き出した時」「車内で犯罪行為を目撃した時」「救急手配が必要な時」などの状況下では、ボタンを押して乗務員に知らせることが推奨されている。 緊急時にためらわず速やかな通報をするためにも、利用者一人一人が意識する必要がありそうだ。