https://marisol.hpplus.jp/article/52215/01/
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「脾は、胃とペアになって消化吸収を司り、飲食物から栄養を取り出し、気や血、水に作り変えて運び出す働きがあります。 この時必要なものと不要なものを仕分けて、必要なものはエネルギーに変え、不要なものは体外に排出する働きも担います。 内臓を正しい位置に収めて、脂肪が垂れないように引き上げる働きもあるほか、血が血脈から外へ漏れるのを防ぐよう統制する働きもあります。
脾は過度な湿気や熱に弱いので、脾が弱い人は、梅雨の時期や季節の変わり目になると、だ るさや頭重感などの不調が出がち。消化吸収力の低下、不正出 血、顔やおなかのたるみ、痔、むくみ、下痢、ニキビ、やる気の低下なども起きやすくなります。
朝食をとらなかったり、座っている時間が長かったり、あれこれと考え込むクセがあったり すると脾を弱らせます。 脾や胃は、食事の影響を受けやすいので、負担をかけるような食べ物は控えましょう。ストレスや過労、睡眠不足も脾の負担になるので改善を」
1)脾を整える生活習慣
□朝食を必ず食べる習慣をつける
「脾の働きを高めるのになにより重要なのが朝食です。脾が活発に働くのは午前9〜11時で、胃は午前7〜9時。この時間帯に、朝食をしっかりとってエネルギーやうるおいのもとになる飲食物をとらないと、脾がきち んと働くことができません。遅くとも午前9時までには朝食をとること」
□冷たいもの、油っぽいもの、水分をとりすぎない
「脾の働きを弱める一番の要因が、冷たいもののとりすぎ。夏場など暑くて冷たいものが欲しくなる時期でも、冷えたものでなく、できるだけ 常温のものをとって。また、油っこいものや甘いもの、味の濃いもの、 水分のとりすぎなども、脾や胃の負担になるので控えましょう」
□胃をいたわる食生活を心がける
「脾が弱っている人は胃腸が弱いことがほとんどで、梅雨どきなど、季節の変わり目に体調をくずしがち。胃は脾とセットで働くので、脾の働 きをよくするには胃の調子を整えることが大事。ふだんから消化にあまり負担がかからない食事を心がけて。一番のおすすめはおかゆです」
2)脾を活かす食生活
「脾の衰え改善によいのが消化をサポートする、かぼちゃなどの黄色い食材。また、自然な甘味のある食材は胃の調子を整えるのでおすすめ。そのほか、 脾は湿気に弱いので、水分代謝を促す食材もとって」
脾を活かす食材はコレ!
とうもろこし・大豆・かぼちゃ・大根・粟・ごま・豆類(いん げん、枝豆、えんどう、そら豆など)・かぶ・アスパラガス ・昆布・かつお・白菜・キャベツ・落花生・小松菜・カリ フラワー・ぜんまい・なす・レタス・たけのこ・にんにく
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3)脾を活かす関節たたき&ツボ押し
脾が弱っている人には、「そけい部」の関節たたきと、 太白、血海、陰陵泉、足三里のツボ押しが効果的。体が重だるい時などに
脾と関係が深い関節は、脚のつけ根の「そけい部」。脚が重だるい時や、むくみが気になる時 などに、取り入れてみて。
<<関節たたき>>
両脚を前後に開いて立ち、左脚を少し引いて、左のそけい部を伸ばす。左手は軽く握る。
左手の握りこぶしで、 左のそけい部をたたく。これを20回。反対側も同様に。座りっぱなしの状態が続いた時にもおすすめ。
<<ツボ>>
足の親指の下の大きな骨の下のくぼんだ部分が太白。ここに両手の親指を重ねて当て、強めに20回押す。反対側も同様に。
膝の皿の内側の上部から指3本分ほど上がった部分が血海。ここに両手の親指を重ねて当て、強めに 20回押す。反対側も同様に。
膝の下の内側にある大きな骨の下のくぼみにあるのが陰陵泉。ここに両手の親指を重ねて当て、強めに20回押す。反対側も同様に。
膝の皿の下の外側のくぼみから指幅4本分下のくぼみ。ここに両手の親指を重ねて当て、強めに20回押す。反対側も同様に。