カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

熊本地震の活断層未活動区間の再認識を

2016-12-30 16:21:08 | 熊本地震
 テレビも一年を振り返る番組が盛んに放映されている。

 相方と我が家の今年の10大ニュースは何だろうという話になった。

 まとめようと試みるも、娘夫婦に2人目の子供が出来た以外は地震騒ぎの前には霞んでしまう。

 しかし、今日の朝刊の一面には少々驚いた。

 
 (熊本地震で活動した断層と未活動の断層図)
 青色の線が今回の地震で活動した断層で、「日奈久断層の北端のズレ」による揺れが前震となり、「布田川断層の東端のズレ」が本震を引き起こしたのである。

 ただし布田川断層は熊本市の南東部で宇土半島方向に分岐する辺りから未活動の赤色線だし、分岐して南に伸びる日奈久断層の白旗以南は未活動の赤色線となっている。

 熊本地震が発生する以前の、地震の起こりうる確率は日奈久断層帯の南側部分の方が高かったと記憶する。

 それに活断層の線が単純な1本線なのも気になる。

 八代以降の海底の断層は何本も記されているところを見ると、海底の方が浸食や堆積物等による表面の変化が少ないからではないかと推測できる。

 今回の震度7の本震は、我が町の布田川断層帯の青色線だが単純な1本線で表されている。

 しかし先日の実際の調査による結果は3本の線がハッキリ明示されていた。

 
 (調査後の益城市街地の活断層)
 この場合も確認されている布田川断層は秋津川より更に南の木山川の更に南の山麓沿いなのである。

 つまり断層として確認されているものは単純な1本線ではなくて、八代海の海底の断層のように何本もの線による複雑な様相を呈していると思った方がいいということだ。

 そして残された区間に連動して予期しない場所が揺れるし、その強さは今回と同程度にはなるだろうと思う。

 年忘などと呑気に盛り上がる雰囲気にはない当地ではあるが、更に続編を予期せよとの注意喚起なのである。

 
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