カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

願はくは花の下にて・・・・(先祖祭あれこれ)

2019-04-04 14:08:25 | おでかけ
 一昨日の菊池での花見で最後のつもりだった花見を今日もしてしまった。

 と言っても、ふる里の墓所の先祖祭りという催しに参加したからである。

 毎年4月4日と決まっていて、雨が降ろうが槍が降ろうがこの日程は動かない。

 雨が降ったら、屋内に会場を移してでも実行するのである。

 私が物心ついた頃には、祖母に連れられて墓所までの上り坂を歩いたものだった。

 今は、迂回する道路が出来て車で直ぐお墓の近くまで行ける。

 今は祖父母も、親も皆お墓の下である。

 
  
 少し開花時期の違う品種が植えてあるので、満開の桜の木の下を選んで茣蓙を敷いてお坊さんを待った。

 宗教や宗派の違う人もいるが、このお墓の先祖祭りは宗教・宗派を越えて集うことになっている。

 お坊さんは、便宜上一番近間のお寺の住職がこれまた毎年お経をあげにやってくる。

 ただこの辺りでは浄土真宗本願寺派の住職のお寺の檀家が大部分である。

 私の家族だけが、二つ離れた町から参加している変わり種だが、子供の時から知っている人が多く遠慮はない。

 お経が終わり住職の説教も終わったところでお祭り弁当となる。

 もちろん酒も出るが、最近は若い人も多く平日の日中に酒を飲めるのは近間の年寄りばかりである。

 住職はもちろん酒は飲まないが、突然「〇〇さん、喉仏のビールの句がありましたなあ」と私に話しかけられた。

 一瞬考えたが、去年の初夏の頃に新聞に投句した「喉仏ビールの泡の布施を受け」のことだと直ぐ思いだした。

 「今日は車でお見えのようですから、残念ながらお茶で我慢して下さい」と答えたが、住職もなかなかやるなと思った。

 昔は飲み始めたらダラダラと続いたが、今は若い人が多いのでてきぱきと済ます傾向にある。

 住職が引き上げた後も1時間くらい桜の下で語らいながら飲み食いして引き上げることになった。

 帰宅して相方と二人で、お茶を飲んでいたら桜の花びらが一枚ハラハラとテーブルに舞い落ちた。

 

 相方に見せると、実は私もさっき頭から花びらが一枚舞い落ちたよと言う。

 遠く自宅までついて来た桜の花びらは、なにやら先祖のメッセージめいていて、面白いなと思った。

 お墓での花見で、多分今年の桜の花見は終わりだろう。

 「願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」・・・・西行

 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ がんばるオヤジへ
にほんブログ村
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蘭が花盛り・・・珮後の香を... | トップ | スイートピーと野菜と猫と人と »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

おでかけ」カテゴリの最新記事