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ウィンストン・チャーチル (1874~1965年)イギリス Vサインの魔術で勝利を呼んだイギリス首相

2018-05-29 04:24:46 | Weblog

ウィンストン・チャーチルの名は、第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた名宰相として世界史に刻まれている。
その指導力には傑出したものがあり、一九四〇年にイギリス首相に就任してからは国防相を兼任、陸海空の三軍を直接指導して、大きな功績を残した。
ナチス・ドイツの弾道ミサイル、V2ロケットに苦しめられたイギリス国民は、結果として彼らを救ったチャーチルを今でも深く尊敬している。ニ〇〇ニ年にイギリス国営放送のBBCが行なった「100名の最も偉大なイギリス人」の投票に於いて、エリザベス一世やシェイクスピアを押さえ、堂々の1位に輝いたことからも、その人気ぶりが分るだろう。
青年時代、チャーチルは士官学校を経て陸軍に入り、退役後は従軍記者として戦場を駆け回った。この時の経験が、第二次世界大戦での采配に生かされたことは間違いない。戦略家としての才能や軍事的なセンスにかけては、当時からすでに定評があったと云う。だが、この名軍師は、軍事や政治だけでは戦争に勝てないと云うことも熟知していた様だ。彼は宿敵ヒトラーとの対決に、何と占星術と魔術を用いていたのである。
第二次世界大戦は近代兵器の戦争であると共に、諜報戦でもあった。スパイによって収集される情報は、戦略を立てる上で欠かせないものだった。当然、イギリスも多くの諜報員をドイツに送り込んでいたが、彼らがもたらした情報のうち、ヒトラーが軍事作戦の助言を占星術師に求め、それを重用していると云う話にチャーチルは注目した。どうやら彼は、各種の情報に因って、ヒトラーは軍人としての才能は乏しいと云うことを見抜いていたらしい。また、ヒトラーの何かと縁起を担ぎたがる一面を知らせる報告もあり、これらを考え合わせると、ヒトラーが占星術を重用していると云う話も、あながち嘘ではないと判断したのだろう。
そこでチャーチルは、自らの陣営にも占星術師を迎え入れると云う驚くべき作戦に打って出た。「目には目を、占星術には占星術を」と云うわけである。
ただし、イギリス側の占星術師に期待されたのは戦況の予言ではない。ドイツ側の占星術師が、どの様な見立てをするかを予想することだった。敵の手の内が分れば、戦況は優位になる。連合軍の対ドイツ作戦は、こうして立てられたのだ。
また、チャーチルは勝利を意味する「Vサイン」を好んで使っていた。勝利への誓いとして、事あるごとにVサインをかざし、国民を鼓舞していたのだ。実はこれも、ヒトラーのオカルティズムに対抗したものと謂われている。
今では「ピースサイン」とも呼ばれ、写真撮影時のお決まりのポーズになっているが、元を正せば、チャーチルが強力な呪符である鍵十字の魔力に対抗する「カウンターマジック」として採用したと云うのだ。その助言を与えたのが二十世紀最大の魔術師クロウリーだと云う噂もあり、これが本当なら、第二次世界大戦は「魔術合戦」であったことにもなる。
「迷信」ですら、戦略の為に利用する柔軟性。
そこにチャーチルの真の強さがあったと謂えるだろう。

 

        
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