ハイビスカス・バイロンメッツ
我貴而人奉之、奉此峨冠大帯也。
我賤而人侮之、侮此布衣草履也。
然則原非奉我、我胡為喜。
原非侮我、我胡為怒。
然則原非奉我、我胡為喜。
原非侮我、我胡為怒。
我、貴くして、人、之れを奉ずるは、此の峨冠大帯を奉ずるなり。
我、賤しくして、人、之れを侮るは、此の布衣草履を侮るなり。
然らば則ち、原より我を奉ずるに非ず、我、胡為れぞ喜ばん。
原より我を侮るに非ず、我、胡為れぞ怒らん。
「毀誉褒貶の真相」
私が高位高官で、人がその私を尊敬するのは、私の身に着けた高位高官を示す冠や礼服を尊敬するのである。
私が身分が賤しくて、人がその私を軽蔑するのは、私の身に着けた粗末な衣服や藁靴を軽蔑する為である。
もしそうであるなら、人は元々私そのものを尊敬するのではないのであって、私はどうして喜ぶ必要があろうか。
また、人は元々私そのものを軽蔑するのではないのであって、私はどうして怒る必要があろうか。
私が身分が賤しくて、人がその私を軽蔑するのは、私の身に着けた粗末な衣服や藁靴を軽蔑する為である。
もしそうであるなら、人は元々私そのものを尊敬するのではないのであって、私はどうして喜ぶ必要があろうか。
また、人は元々私そのものを軽蔑するのではないのであって、私はどうして怒る必要があろうか。