Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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菜根譚 後集31項

2016-09-02 12:54:50 | Weblog

嗜寂者、観白雲幽石而通玄、趨栄者、見清歌妙舞而忘倦。
唯自得之士、無喧寂、無栄枯、無往非自適之天。

寂を嗜む者は、白雲幽石を観て玄に通ずとし、
栄に趨る者は、清歌妙舞を見て倦むを忘る。
唯、自得の士のみ、喧寂無く、栄枯無く、
往くとして自適の天に非ざるは無し。

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「悠々自適の境界」

世俗を離れて静寂だけを好む人は、山中の白い雲や趣きある石を見て、
これだけが玄妙な道に通じるものであると固執しており、
また、俗世間の華やかさだけを追い求める人は、清らかな歌や妙なる舞を見て、
そのようなものばかりに心を熱中させる。
ただ、道を体得した立派な人だけが、環境が騒がしいか静かであるかに関係なく、
また時期の栄枯盛衰にも捉われず、何時何処に身を置いたとしても、
自分の心にピッタリ適った自由自在な天地でない所は何処にもない。


 

誰もが自分が興味関心を持ったことを、最初から熱情が冷めた場合のことなど想像などしないだろう。
けど、いつかはきっとそんな日がやって来るものですね。
私にだって、あんなに夢中になって楽しかったことの幾つかの夢から覚めた時、
いったい自分って何のつもりでいたのかと、とても虚しい気がします。
少しは飽きっぽいと云うところはあるかも知れないが、
それを繰り返さずにはいられないと云うのも人間かしらんと想うのですよね。
喩え、自分が嫌われることがあっても、
それって自分の問題などではないのだと云う思考の持ち主の私は、
虚しさを餌として生きているようなものだ。
ただ、それを止めて虚しさや苦痛から開放されるとしたなら、
早速去るとか捨てるべきではないのか。
けど、とても勇気が要るじゃないですか。
私は、その勇気だっけがある気がします。

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