Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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菜根譚 前集189項

2018-03-18 04:24:04 | Weblog


ワビスケ系 昭和侘助

磨蠣当如百煉之金。急就者非邃養。
施為宜似千鈞之弩。軽発者無宏功。

磨蠣は当に百煉の金の如くすべし。急就せは邃養に非ず。
施為は宜しく千鈞の弩の似くすべし。軽発せば宏功無し。



「腰を落ち着けて成就を図る」
自分自身を錬磨するには、繰り返し練り鍛える金属のようにすべきである。
速成したのでは深い修養とはならない。
事業を興すには、強い石弓を放つ時のように慎重にすべきである。
軽々しく興したならば大きな成果は得られない。


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★太鼓を叩いて霊の言葉を伝える<モンゴルの精霊>

2018-03-18 03:52:34 | Weblog

シャーマニズムはシャーマンによって特徴づけられた宗教。
シャーマンとは自然界の精霊や祖先の霊などと交信し、人々にその言葉を伝えたり、相談に乗ったりする人たちのことだ。
シベリアとモンゴルは、古くからそのシャーマンが力を持つ地域として知られて来た。何しろ「シャーマン」と云う言葉自体が、シベリアの森林で狩猟とトナカイの放牧を営むエヴェンキ(ツングース)族の言葉に由来するとも言われているのだ。
また、モンゴルでは、大モンゴル帝国の時代にシャーマニズムが国教としての地位を得て、シャーマンの長が、ジンギスカンをはじめとする歴代のハンたちの相談役を務めていた。だが、こうしたモンゴルのシャーマニズムは、その後禁止され、弾圧されるようになった。シャーマニズムに於いて、霊を憑依させたり、自分の魂を霊界に飛ばしたりする行為は、非科学的であり、社会主義政権とは相容れないものだったからだ。
モンゴルの伝統的なシャーマニズムを、「ボーの宗教」と言う。ボーと云うシャーマンがトランス状態になって、霊を憑依させたり、相談者に霊の言葉を伝えるのは他のシャーマニズムと同じだが、儀礼に於いて太鼓が重要な意味を持ち、太鼓を叩いたり、歌を歌ったりして、ボーをトランス状態にさせるのが特徴だ。
1930年代、弾圧によって、多くのボーが殺された。儀式に使う衣装や道具も焼却され、表向きはボーの存在は否定されていた。しかし、それでも人々は密かにボーの宗教を信じ続けていたと言う。最近になって、ボーの宗教が再び復活しつつある。時代の変化によって、当局が民族文化復興を奨励するようになり、それに連れてボーの宗教も認められるようになったのだ。復活を待ちわびた人々は、すぐに新しい動きを起こした。ある女性のボーは、復活が認められると真っ先に新しい太鼓を作ったと言う。また、殺された嘗てのボーに代わって、その血統にあると主張する新しいボーもたくさん登場している。
人々はボーを尊敬し、畏怖の念を抱いている。こうして激しい弾圧を生き延びたボーの宗教は、モンゴルの人々の心の故郷なのかも知れない。

(画像・エヴェンキのシャーマン)

    

                    呪い あなたの知らない不気味な世界
                         ー正視できない恐怖儀式の数々ー
                               死霊を呼ぶ不気味な集団
          


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