太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

自覚

2024-06-18 07:54:44 | 日記
休日に、外出着に着替えて鏡の前に立ち、「?」と思って他の服を着る。ここ数か月、それを繰り返すことが多くなった。
太ったのだと、最初は思っていた。
毎朝、体重を測っていたのを、心の平安のために辞めて1年以上。正確な体重はわからないけど、見れば一目瞭然。下腹に肉が有り余っている。

動画を見ながら、毎日せっせとストレッチをしているが、やり方が半端なのか、なかなか効果が目に見えない。
昔だったら、太ってもすぐに元に戻ったのに。

そして昨日、気づいてしまった。

七分丈パンツに、淡いエメラルドグリーンのカットソーを合わせた姿を鏡で見た。
そのカットソーは、日本から持ってきて残っている数少ない服の一つで、幾度の断捨離を生き残ってきたお気に入り。
日本にいた頃は、これにスカートやパンツ、ジーンズを合わせて、よく着ていた。
その脳内記憶の姿と、鏡に映る姿の、なんと違うことか。

太った、なんていう単純な話ではない。
確かに太ったとは思うのだが、全体に身体のラインが崩れていて、どんよりとしている。
そのカットソーを着ると、太って見える。(実際、太ったんだが)
2年前に買った、前が全ボタンのサンドレスを着たら、ボタンとボタンの間から腹が見えそうだ。

カットソーを脱ぎ捨て、母の形見のひとつの、丈がおへその下までくる、かっちりしたデザインTシャツを着たら痩せてみえた。

真剣にダイエットをすればいい、なんていう単純な話でもない。
同年代の女性が、痩せたといって喜んでいたが、以前よりもずっと老けて見えて愕然としたことがある。
痩せてきれいになるのは若いうち。
私たちぐらいの年齢になると、うっかり痩せるわけにもいかない。

スリムになってファッションを楽しめるけど、老ける。
昔のような服は着れなくなっても、老けるのは多少現状維持が可能かもしれない。

この悲しい二者択一。
これが老いるということか。
私は今、人生で初めて「老い」を感じている。
今まで、心はもちろん、見た目もいくらか実年齢よりは若いのではという、いくばくかの自負があったが、それも砕け散った。
ボリュームたっぷりの人々の中で暮らしていると、いくらか太っても、私はまだまだ「すごく細い」ほうで、その安心感も災いした。

夫に話してみた。

「前に比べたら太った、ていうだけでしょ。健康なんだからいいじゃない。
似合わない服を着て落ち込むより、似合う服を着て幸せなほうがいい」

それはそうかもしれないけどさ・・・

何かで目にした、「老いを感じる年齢は、34歳、60歳、73歳」(合ってる?)という言葉が追い打ちをかけ、私はどうしたらいいのだと途方に暮れているのである。






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