太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

三つ子の魂

2011-12-05 12:42:23 | 日記
人は、年を重ねるとともに、さっぱりした味のものを好むようになるのだと思っていた。

それは親や、まわりの大人たちを見て、そういう方式を見つけたつもりになっていただけで、

実はそうじゃないんじゃないか、と思っている。



夫の両親は六十代半ばだが、今日は軽く何か・・という時でもピザ。

魚よりはステーキ。調子があまりよくない、といってピーナッツバターサンドやシリアル。


私は、自分では若いつもりだけど、まあ世間的にはしっかり中年と呼ばれる年齢で、

軽く何か・・というときはチーズよりはおにぎりやお茶漬けがいい。

魚もステーキも同じだけ好きで、調子がよくないときに食べるなら、おじやとかお粥だろうなあ。

体調がよくても、ピーナッツバターサンドは食べないかもしれない。



私の親なら、肉といったら豚汁とかに入っているような脇役。

機会があれば焼肉やステーキも食べるだろうが、1度食べたら数ヶ月は食べたくないのではないかと思う。



本土に住む、夫の父の姉夫婦の家に滞在したとき、叔父叔母とも七十代半ばで、毎日肉を食べていた。

朝はビスケット(スコーンのようなもの)に、ホワイトグレイビーソースをかけたもの(すごくコッテリ)。

今日は食欲がないわと言って叔母が食べていたのは、パンに、シナモンとたっぷりの砂糖をかけてオーブンで焼いたもの。(それにバターをのせる)



人は、だんだん淡白になってゆくのではなくて、子供の頃によく食べていたものを愛しつづけるのかもしれない。




私が初めてピザを食べたのは、幼稚園の時にちょっとだけ通っていた英語教室で出たスナックだった。

「世の中にこんなものがあるなんて!」と衝撃を受けたのを覚えている。

チーズもピザも好きだけど、家で日常的に食べていたものではなく、祖父母と同居していた私は、むしろお刺身や煮物というメニューのほうが多かった。

それでも、まだ魚と肉が同点の位置にいるのは、

母が、子供たちにハンバーグやにんじんスープといった洋風のものも作ってくれたおかげだろうか。



和食が大好きな夫でも、朝食に「コールドピザ」を食べているのを見ると、食の原点の違いを痛感する。

コールドピザとはその名の通り、昨夜の残りの冷たいピザで、アメリカの若者は朝食に、この冷たいピザを好んで食べるらしい。

朝からピザというのもアレだし、それに冷たいピザなんて私はとても食べる気がしないのだけれど、

思えば子供の頃は、夕べの残りのカレーを、温めないまま熱いご飯にかけて食べるのが好きだったから、それと似ているかも?

(夫は熱いご飯に冷めたカレーなんてきもちわるーい、と言っていた)



このままハワイで年をとってゆく私は、どんなものが食べたくなってゆくのだろう。









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2 コメント

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Unknown (ひなた)
2011-12-07 19:11:11
冷めたピザではないけど。。
夜にピザを食べて残ったやるを温めなおして
朝に食べるのはありだな

年齢とともに体質がものをいうっていうのもあるのかもね?
日本人は本来肉食に合う体質じゃないからさ
年と共にそれが顕著になるのかも。。と思ったよ
ひなたちゃん (シロ)
2011-12-08 06:17:06
朝、すごくおなかがすいていたら、温めなおしたピザっていいかもしんないなあー。
冷めているだけじゃなくて、冷蔵庫で冷たくしたピザなんて、なんだか固いし、おなかがすいていても遠慮するワ。


体質てのもあるかー。

日本人の腸って、西洋人よりかなり長いんでしょ?
野菜や穀物用にできてるんだろうねー。
うん、なんかそんな気がしてきた。

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