太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

The way

2012-09-12 10:20:32 | 勝手な映画感想



アメリカで眼科医をしている男性が、息子がフランスの「カミーノ・デ・サンチャゴ」と呼ばれる巡礼の最中で、

山で嵐に見舞われて亡くなったという知らせを受ける。

息子を引き取りに行った男は、息子が果たせなかった巡礼の道を歩こうと決め、息子を荼毘にふし、その灰を持って歩き始める。



この映画の評判は聞いていたが、

「すごくいいらしい」というだけで、何についての映画なのかはまったく知らずに観た。


「カミーノ・デ・サンチャゴ」は、キリスト教三大巡礼路のひとつで、スペインの聖地サンチャゴに至る800kmの巡礼の道である。

スピリチュアル界に一石を投じた(と私は思っている)、シャーリー・マクレーンも巡礼をした一人で、

それについて本を書いている。(「カミーノ  ~魂の旅路」)

彼女は巡礼の間に、さまざまなスピリチュアルな体験をしていて、とても興味深かった。


主演はマーティン・シーン。

巡礼の途中で、それぞれに理由を抱えた仲間と出会い、あるときは反発し、惹かれあいながら歩き続ける。

まったくの現実主義、成果主義で生きてきた主人公が、

息子の供養という名目で歩き続けることで、大切なことを発見する。


800kmを歩くことで、

人は自分の中の何かを、おもいきり引っくり返せる、と思うのだろう。

歩き終えた時、まったく別の自分になれると思うのだろう。




フランスとスペインの田舎の風景がすばらしい。

ラストシーンの、マーティンの表情がたまらなくいい。




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