職場でジュエリーを売っている韓国人が、言った。
「日本人の方たちが来なくなってどうなるかと思ったけど、今の方がずっといいみたい」
彼らは40年来、旅行客にジュエリーを売っている。
ワイキキにいたときも、そのあともずっとターゲットは日本人で、
この職場でも、日本人以外の客にはあからさまに素っ気ない態度だった。
パンデミックのあと、ほとんどがアメリカ本土の客になって、アメリカ人相手は楽だ、ということに彼らは気づいたのだそうだ。
日本人は、とにかく優柔不断。
買おうかどうしようか、ずっと迷っていて、連れの人が買うかどうかを気にしたりする。
しびれを切らして韓国人が、「あなたはコレ」と決めてあげることも多いのだという。
買う気がないなら、そう言えばいいのにそれも言わない。
ずるずるといて、「あとで来る」と言いつつ戻ってはこない。
それに対してアメリカ人は、これは好き、これは嫌いとはっきりしていて決断が早い。
興味がなければ興味がないと言い、さっさと離れるし、
他の買い物してから戻ってくる、と言えば、本当に戻って来る。
日本人の3分の1の時間でビジネスが成立するのだという。
せっかちな私は迷うなら買わないし、買い物の仕方はアメリカ人に近いかもしれない。
けれど、優柔不断な日本人の肩をもちたくなる。
興味がない、とはっきり言いたくない気持ちもわかるし、
後で来る、と言ったときには戻るつもりでいたんじゃないかと言いたくなる。
商売をする方にしてみれば、良いお客じゃないかもしれないけど、
「もう日本人の方たちが来なくても、うちは困らないよ」
と言われると、なにやら悲しくなる。
パンデミックのおかげで、多くの人がいろんなことに気づいた。
生き方も、仕事の仕方も、大切なことも。
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