隣家の、ブライアン一家がミネソタ州に引っ越すことになった。
彼らがこの家を買ったのは15年余り前で、
小学生だった長女のアシュリーは、今年の9月に結婚する。
ブライアン一家とは、家族のように親しくしてきた。
ブライアンは早期退職を決めて、故郷であるミネソタに戻るのだ。
ハワイが好きで、ハワイに住んでいた彼らだけれど、やはり故郷がいいのだろう。
彼らにプレゼントできるものはないか、と考えて、
彼らの家をコラージュで作ることにした。
ちょうど手ごろなサイズのキャンバスもあった。
製作中
たくさんの、染めた紙の上に猫がどっかりと寝そべる。
猫の下から紙を引っ張りだしながら作成。
二日半で完成。
仕事をしながらだったら、だらだらと1か月以上かかったはず。
実際の家
車の代わりに、犬のセイディを座らせた。
彼らが引っ越すのは、まだ先だ。
でも、完成してしまうと、早く渡したくてウズウズする。
私の悪い癖だ。(その癖の記事はコチラ)
ブライアン一家はここ数年、夏になるとアラスカに行って、コラショと魚を釣ってくる。
釣った魚をその場で真空パックにして冷凍したのが、ガレージの特大冷凍庫に詰まっている。
サーモンが食べたいと思ったら、スーパーに行く前にブライアンちに行く。
もちろん声を掛けるが、冷凍庫をあさり、魚をいただいてくる。
しばらく留守をするときには互いに知らせあって、
郵便物をとっておいたり、留守宅を気にしていたりする。
そんな日本の下町みたいなお付き合いが、誰とでもできるわけじゃないのは日本もハワイも同じで、
だからなおさら、彼らがいなくなることが寂しくてたまらない。
実際、彼らがいなくなったら、挨拶するぐらいのつながりのご近所が数件で、
あとは名前も知らないご近所がほとんどになる。
ミネソタで、このコラージュを見てハワイのことを思い出してくれるといいな。