石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「野鳥の楽園物語」~~メロリンさんから~~

2019年01月12日 | お便り

         

     木のてっぺんに止まるモズ       分かるかな?ちょっと見えにくいですね。

 メロリンさんの野鳥の物語、昨年届いていたのですが、新年のアップになりました。そのことを念頭に読んでいただければと思います。

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 今年の春、3月18日にジョー子ちゃんの姿を最後に見ました。翌日は気配がありません。あぁ大陸へ行ったんだなぁ、元気で又、来いよとお空に向かって思いました。

 ジョー子ちゃんとはジョービタキのオスのジョー君の娘の事です。私が自分勝手にそう思っているだけの事なのですが。

 ジョービタキは冬の渡鳥。春には雀くらいの小さな体で日本海を渡って大陸へ行くそうです。

  今年の春は、ジョー子ちゃんがいなくなる一週間前からウグイスがホーホケキョと鳴き、ホトトギスもトッキョキョカキョクと鳴き、コジュケイもコッチャコイ、コッチャコイと鳴き始めました。明るく賑やかな春でした。

  そして猛暑の夏がやって来て、私はその暑さをイヤというほど利用して梅干づくりを楽しみました。暑さの庭にプンプンと甘酸っぱい匂い。でき具合が楽しみで楽しみで。

  猛暑の夏が楽しかったのには理由がもう1つありまして、実は一羽のホトトギスから元気をもらっていたからなのです。

  今年の暑さは半端じゃなかった。あの暑さの中でホトトギスのホット君がたった一羽で、360度の大空を占有していたのです。

というのは、ホット君は  飛ぶとその姿は十字架形になり、カラスより小さく雀より大きく体は中くらい。大きな声でトッキョキョカ

キョクと鳴きながら東西南北を我が物顔で縦断していたのです。しかもその声は物凄い大音量。やゃっ、元気だなぁと驚くばか

り。東から西へ、そして暫くして西から北へ。そして又北から南へと、うるさいほど鳴り響く声量。あの暑さの中をですよ。おぉ

ホット君よ、有り難う。君の元気が伝わって来るよ。

 

  おかげで見ているだけで、声を聞いているだけで、暑さを乗り越えられるよ。 

  昼頃少し一休みして静かになり、夕方また始まります。トッキョキョカキョク…。 

  おぉご苦労さんだね、今日も1日有り難う。 

 こんな調子で毎日を過ごしホット君のおかげで自分の元気を感じたものでした。 

 いつの間にかホット君が居なくなり、10月になるとギジギジとアカモズの声がする。

 双眼鏡を覗くと百舌鳥のメス。全身が茶色い。尻尾の動く角度が面白い。アカモズの鳴き真似が得意な百舌鳥のメス、モズ子ちゃ

んがやって来た。 

 単独行動する鳥には名前を付ける事ができる。モズ子ちゃんの声は特徴があり分かりやすい。

  そして電線にいるのはシジュウカラのカララちゃん。シジュウカラは群れているときは名まえを付ける事が出来ません。どれが

どれだか分からないからです。でも、カララちゃんは特別なシジュウカラなのです。 

 ケーブル線を電柱に止めている角形鋼材を寝床にしていて、夕方4時半頃、眠る前の儀式のダンスをするのです。唄い踊り1日の感謝を天

に向って表してから眠るのです。リズミカルなダンスの儀式が終ると四角い直径5センチ程の穴から入って消えました。 

 目の当たりにした私は感動を覚えました。今のは何?! 

  一人で見るのは勿体ない。翌日、夫と共に同じ光景を同じ時間に観察できました。笑い、笑い、笑いました。イヤ、イヤ楽しい。 

 野鳥ガイドブックには、シジュウカラは西洋では軽薄な鳥とされていると書いてある。それは、この事か。

  (これがその写真のようなのですが、どれが鳥なのかよくわからないのが残念です..。)

 

 それから、ある日の夕方、集金人が来たときにもカララちゃんがこれをやっていました。三度見ました。今度見たらスマホに収録しよう

と構えているのですが、その後は見ていません。 

 歌って踊って調子よく楽しいカララちゃんは今どこにいるのでしょう。

 

 モズ子ちゃんが鳴いている。部屋の中からも外の様子が分かるようになって来ました。

 

 11月12日、庭にいる私の背中でヒヒヒと鳴いた、弱々しい声。オヤッと振り向くとジョー子ちゃんのお腹が見えた。あっ、ジョー

子ちゃんだ。ジョー子ちゃん、来たの?来たのね。

 

 背中の紋付を確認したい。ヒッヒッヒッと元気に鳴かないから、よく分からない。と思った瞬間にくるっと向きを変えて背中の紋付が見

えた。ジョー子ちゃんに間違いない。すると、エサを取りに向こうへ出かけて行った。その夜暗くなって寝床に入る前のジョー子ちゃんを

見た。到着1日目の夜、ジョー子ちゃんに感動して私も眠った。

 

 その後暫くはジョー子ちゃんの声は聞けなかった。10日後、東からヒッヒッヒッのジョー子ちゃんの声。今回初めて聞いた。渋柿

の木にいるジョー子ちゃんを見つけた。5分くらい行動を観察してジョー子ちゃんは寝床を東側道路向こうの藪の中へ変えた事が分

かった。それから日を変えてジョー子ちゃんは、鳴かずに数度姿を見せてくれた。

 

 12月になるとオスのジョービタキが庭に現れた。ヒッヒッヒッとよく鳴く。これはジョー君の息子なのか?つまり、ジョー子ちゃんの兄

弟か?私はジョー太郎と名付けた。もしかしたらジョー子ちゃんの息子かも知れない。だからジョー子ちゃんは疲れているのかも

知れない。ジョー子ちゃんとジョー太郎の縄張りは隣同志で仲が良いのだ。

 

 私は今日、ジョー太郎の声に誘われて庭へ出た。 

 後でキリリコロロとカワラヒワの声がした。電線に数羽止まっていた。冬本番。

  ヒヨドリは大群で日本海を渡って来て、一度下北半島で羽を休めてから其々の小さな群れが思い思いの 場所に散らばって行くそ

うです。 

 うちの庭には毎年うるさくヒヨドリの群れがやって来ます。 

 小さなヒガラ達もやって来ます。セキレイ、雀、カラス…。 

 今年の冬も野鳥達と一緒に心暖かな日々を過ごしましょうと思います。

 

 皆さまよいお年をお迎えください。 

 

 

  野鳥に誘われて野をうろつく老女より

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  最後の挨拶は昨年の記事なのであしからず。

 メロリンさんの周りは相変わらず自然の四季の移り変わりが鮮やかですね。読んでいる私も少し鳥の種類について思い出してくるようです。

 では、ホット君、ジョー子ちゃん!ジョー太郎くん!モズ子ちゃん!カララちゃん!お元気で!!

 

 

 

 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まさに野鳥の楽園‼! (どんぐり)
2019-01-13 11:46:34
ホトトギスやコジュケイの声を聞けるとは、いいですねえ。コジュケイの声なんて、荒川の上流で聞いて以来ないですねえ。姿は、野生ではたった一度、40年前にしか見たことがありません。昔は私の住んでいる辺りでも見られたということですが。
楽しいですよね、あの声は。
昨年来たビチョウが鳴き声をまねていて、コジュケイがいる場所からやってきた個体かと、おもしろく思いました。
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間違い訂正 (どんぐり)
2019-01-13 11:56:34
ビチョウでなくて、ガビチョウです。外来種で、ほかの鳥の鳴きまねして、うるさくなく鳥です。昨年はこの辺りに来ていたのですが、その畑に家が建ち、周りの木を切って環境が変わったせいか、今年はそこに来ていません。こうして単調な種類ばかりになるのでしょうね。
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様々な野鳥 (まつぼっくり)
2019-01-14 23:26:21
 本当に様々な野鳥の姿を肉眼で見たり声を聴けるのは、素晴らしいですよね
 昔、野鳥観察に出かけた時に見た瑠璃の青の鮮やかさと鳴き声の美しさ  しばらく忘れていました。もう一度体験したくなりました
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