陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

何者でもない自分

2014-01-16 19:25:53 | 雑感

『紙の月』というドラマを見ています。角田光代さん原作の本も出ていますね。

原田知世さんが演じる梨花という主人公が少し前の自分を見ているような気がしてきます。

友人のセリフ「梨花はもがいていたのよ」というところ。「もがく」。

言葉にするとなるほどと思ってしまいます。そういう感覚の女性、実は多いのかな。角田光代さんは女性の心の機微を描くのがとてもうまい。思い返してみると、私もたしかにもがいていた時期がありました。

当時はもがきながらも何か自分の好きなことを世間一般の定規で測れるようにしておこうと、検定試験にチャレンジしたりしていました。そして手に入れたのが、北海道フードマイスターとアロマテラピーアドバイザー。だからといってドラマのようにすぐに仕事に直結して役立ったわけではありませんでしたけどね。スタートは「自分の好きなこと」でしたから。

ま、仕事とは関係なく好きなことにまっすぐ向き合う時間(試験に向けての勉強)は楽しかったし、試験直前や本番の緊張感、終わった後の開放感は学生時代に戻ったかのようでした。たまにはいいものです。

でも、資格を手に入れてもやっぱりそのあとが続かないとつまらないし、知識も錆びついていきます。そこでまた「もがき」が芽生えてしまうわけです。

「もがき」はけして楽しい感覚ではありません。自分を必要以上に卑下してしまうことにもつながりかねません。

私には字は違うけれど、同じ名前の友人とうこさんがいます。とうこさんは私より一回りくらい年上のかわいらしい人です。以前とうこさんと食事をしてとても心に残った言葉。「何者でもない自分がいとおしいんだよ」。

とうこさんが同窓会で昔のお友達と会っておしゃべりしたことだったかな。正確なところは忘れてしまいましたが(いいかげんですみません)、何者でもない自分っていうのもありなんだと気づかせてくれて、ふっと心が軽くなったのでした。

そんなことを『紙の月』を見ていて思い出しました。

このドラマ、この先どう展開していくのかたのしみです。

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やっちゃった!

2014-01-16 10:09:04 | 日常

たまにやらかすこと。それは、お米を研いで炊飯器のスイッチを入れ忘れること。

今朝もやってしまいました。ちょっとくやしい。

あはは。ま、いっか!とサザエさんのようにやり過ごすことにしましょう。

サザエさんといえば作者、長谷川町子さんですが、「長谷川町子美術館」はこじんまりとした素敵なところですね。

新桜木町は美術館に続く道がサザエさん通りになっていてとても楽しいですし、商店街も昔からの雰囲気があって温かみがあります。

美術館の展示もサザエさん一色ではなく、長谷川町子さんが買い集めていた絵画を季節ごとにテーマを決めて展示していますので大人も楽しめます。サザエさんの下地にはこうした絵画に寄せる愛情があるんだなぁ。。とあらためて思わされます。

サザエさんの4コマ漫画には季節感あふれるネタも多いですよね。

毎週日曜夕方のサザエさんを録画しておいて、たまに見るのが私のストレス解消法のひとつでもあります。

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セーヌの川辺

2014-01-15 16:22:44 | 

アリス・マンローさんの『ディア・ライフ』を読み終え、同じくマンローさんの『小説のように』へは進まず、ちょっとはずして池澤夏樹さんの『セーヌの川辺』を読むことにしました。

『セーヌの川辺』は新聞論説委員の方の「景観は公益という概念」というタイトルのコラムの中で紹介されていました。池澤さんは現在札幌にお住まいだそうですが、定住を志向する方ではないようです。札幌の前はフランス、パリ近郊の小さな町に4年間住んでいたそうです。そのような生き方は、私にとってはまばゆいばかりに羨ましいものです。地球という星に人間として生まれたからには、住みたい場所に住みたい。慣れてしまったらまた別の場所に移る・・あれれ、なんだか『神様のボート』みたいなこと言ってますね。あのドラマ、きれいでしたね。。

話が逸れました。日本はおもてなしを誇るけれど、なぜ景観には無頓着なのでしょう。日本に住んでいて不自由なことは全くといって良いほどなくて、本当にありがたいことなんですが、街の景観が好きになれません。派手な看板だの、電線だの・・・。ちょっと遠くへドライブをしていてもひょっこり表れるのは全国展開のスーパーやドラッグストア、衣料品店などが入った巨大なショッピングセンター。なんとなくその土地の個性が感じられなくてがっかりします。でも、そういう感覚って「旅人」だからそう思うんだよって言われたことがあります。住んでいる人にとってはなくてはならないものだからですね。だけど、そういった生活に密着した必要な建物こそ、景観や土地柄に合わせて作ったらもっと素敵なのに。日本全国、果ては世界中に同じお店が増えていくのは経営者にとっては満足この上ないことでしょうね。でも旅人は写真を撮りたいとは思わないでしょう。

肝心の本についてですが、エッセイでして、それぞれのタイトルがおもしろいのです。「聖マルタン、愛知万博、植民地の料理、車を燃やす」。これでひとつのエッセイが綴られています。一つ一つの単語がまるで関係するとは思えないのに、池澤夏樹さんの頭の中では全て繋がってひとつの思考作品になっている。人は誰しもあれこれと頭の中で思いをめぐらせているものですが、それを赤の他人にわかるように書くのは並大抵のことではないように思います。作家にもいろいろなタイプがあって、それぞれにおもしろいですね。

 

この『セーヌの川辺』は『異国の客』という本の第2弾になります。異国の・・もぜひとも読まなくては!

 

 

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温泉に行ってきた

2014-01-14 08:54:55 | 日記

昨日は雪が降ったりやんだりでした。

寒いし、温泉に温まりに行こう!ということで、午後から隣町の温泉に出掛けました。

私にとっては手術後、初めてのお風呂でもあり、ちょっとドキドキ。

休日ということもあり、やはり家族連れが多かったです。

でも、広い温泉にゆったりと浸かるととてもよい気分。露天風呂にも入りました。雪がちらちら降っていて首から上はひんやりで体はあったか。露天風呂のほうが湯あたりしなさそう。

とはいえ、めまいもちの私は欲張らずに短めに切り上げましたけどね。

温泉で温まったせいか、なんだか体が軽くなったように感じました。

たまにはリフレッシュも大事ですもんね。

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予想

2014-01-13 08:35:19 | 雑感

まだ新年がスタートしたばかりだというのに、今年の流行語がひらめきました。

『集大成』。

いかがでしょう。ニュース番組(というか、ニュースを肴に井戸端会議(?)的な番組)でちらほら聞かれるようになりました。

最初はソチ五輪で引退を考えている選手に対して使い始めたのでしょうが。

オリンピックまであと数週間ですね。絶好調の選手もいれば、メダル確実とされる選手の練習中の事故。最後の最後まで何があるかわかりません。

選手の皆さんには、ここまで来たら自分本来の持っている力を100%出し切ることに全力を注いで欲しいです。結果はあとからついてきます。

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下着でGO!

2014-01-11 07:08:50 | テレビ

今シーズンいちばんの寒さですね。

そんな中、今朝のニュースで「パリで某有名ブランドのバーゲンセールにて下着姿で入店した人は2着まで無料!」という様子を見ました。

店内の様子で「デシグアル」かな?と思い、検索してみたところやっぱりそうでした。ちなみにデシグアルはスペインのブランドです。

ここの服、エキゾチックな感じが素敵なんですよね。友達が好きなブランドです。

男の人はパンツ一丁、女の人はブラとショーツ姿でオープンと同時にワーワーキャーキャー言いながらお店に駆け込んでいました。

まさしく勝負下着!ですね。

冬は試着をするにも着てきた服を脱いで、試着して脱いで、また着て・・なので結構時間がかかります。そういう意味でいいかも。

私もそういうチャンスがあればお祭り気分でやってみたい気もします。

でもね~、デシグアルは私には似合わなかったんですよね。以前、そのデシグアルが好きな友達とお店で試着してみて、なんか納得いかなかった。「やっぱりデシグアルは○○ちゃんだよ」ということで、一件落着したのでした。

それにしても冷静に考えると、冬物は厚みがあってかさばりますから、あまり安いからと買い込んでしまうと後がたいへんです。

モノにふりまわされてしまいます。私としてはやっぱり、服よりもクローゼットのゆとりが欲しいのでありました。

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一難去ってまた一難

2014-01-10 08:09:02 | 日記

一昨日病院に行って新たな問題が発覚しました。

頭痛・めまいが日常茶飯事となって久しく、心療内科で薬も出してもらっていますが、あまり改善の兆しが見えなくて、先生から「薬の量を増やしますか?」と言われるようになりました。

私としては、もう1年以上薬を服用していてよくならないし(鬱の場合、もっともっとかかることが多いようです。だから仕方が無いのですけど)これ以上薬を増やすのは怖いので、今のところ増やさないでいます。

家の人は頭痛が起こるのは本当に精神的なものからきているのか、脳神経外科で診てもらったほうが良いんじゃないかと言い、それを心療内科の先生に伝えました。先生も「その通りだと思います。本当に脳に問題がなければそこで初めて心療内科の出番ですからね。検査はぜひお勧めします」とのことでした。

脳神経外科なんて大げさな感じで私が行くようなところではないと思っていましたが、念のため行って見ることにしました。

まず問診表は頭痛、めまいとそれぞれあって、どんな感じのものなのかあてはまるものにまるをつけたり、いつから始まったのか、症状はどのくらい続くのかといったことを記入しました。そのあと、名前を呼ばれて看護師さんに問診表をもとに詳しく質問されたり、左右両腕の血圧を測りました。私はだいたい上が80台、下が60台で「低めですね」といわれます。その日は下が50台だったので自分でも内心びっくり。

そしてまた待合に戻って名前を呼ばれて先生に診察してもらいました。問診とめまいの様子を診るためベッドに横になって眼の動きをみてもらった結果、先生は「めまいは耳鼻科で診てもらったほうがいいね。頭痛は・・いちおう写真撮っておくかい?」と言いました。そのニュアンスが多分大丈夫だと思うけどね。っていう感じがしたので、私は返事に困ってしまいました。結局写真を撮る=MRI検査をすることになりました。

MRI検査は半年前に子宮筋腫の様子を見るためにやったことがあるので、平常心で受けられました。

検査の結果はその日のうちにわかって、しばらく待たされた後呼ばれて診察室で先生と画像を見ながらお話を聞きました。脳の断面などは特に問題がなかったのですが、血管の画像を見たら、脳から視神経につながる血管に瘤ができていることがわかりました。右で3㎜ちょっと、左が7㎜ちょっと。これが何かの拍子に血圧が急に上がると破裂する=くも膜下出血になるとのこと。

こういう説明を聞かされた瞬間、その本人はどう思うのでしょうね。私の場合は、興味津々でいろいろ質問してしまいました。

問答の末、先生の言ったことをニュアンスも含めて私なりに解釈すると。

・複数の瘤が見つかった場合は、大きさにかかわらず危険度も増すので、くも膜下出血を起こして手術をするよりは今のうちに取り除いておいたほうがよい。

・手術するとしたら、一度に両方は無理なのでまずは大きいほうの左側から。

・手術しないでまずは経過を見るということもあり。その場合は定期的に検査をしたほうが良い。半年に1度とか。念をいれるなら3ヶ月ごととか。

・まずは今の段階で見つかってよかったですね。

といったところです。

先生にはとりあえず、家の者と相談してみますということで話は終わりました。

ネットでいろいろ調べてみましたが、くも膜下出血は命にかかわる病気ですが、予防可能であることもわかりました。

なってしまって幸いにも一命をとりとめたとしても、後遺症に悩まされる方もかなりの割合でいらっしゃいますね。

脳ドックって言葉はきくけど、実際に受ける割合ってどのくらいなんでしょう。

私は低血圧でたばこも吸わないです。だから健康、何も問題なし!というわけではありませんでした。

もし気になる症状があったら、できるだけ早めに時間をつくって病院へ行ってみてくださいね。

なんか、病院から家に帰ってしばらくぼーっとして昨日の夜まで落ち込んでしまっていたのですが、こうやって文章にしていくうちに少し前向きに考えられるようになりました。

子宮筋腫摘出手術のその後の経過は順調で、もう少し自宅療養させてもらって少しずつ仕事に戻っていこうと思います。

心療内科の薬も増やさないほうがよさそうです。

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外国語がわかると・・

2014-01-09 09:36:54 | 雑感

外国語、特にというか、一般的には英語ということになるでしょうか。これがわかると(厳密に言うと理解できると)、

いろいろいいことがあります。

その1.CDや書籍が安く手に入る。同じものでも日本語訳がついていると千円くらい跳ね上がります。

その2.より真実がわかる。とくに国際政治にかかわることや環境報告書など。例えば「地球温暖化」という言葉は「気候変動」の誤訳であると主張する大学教授もいます。

その3.2と矛盾するようですが、その国の人が主張する物事の見方や考え方がわかる。哲学的な発想になりますが、「真実」とは何なのでしょう?「真実」と「事実」は似て非なるものです。あるひとつの事柄を各国はどのように報道しているのかとても知りたいです。そのため、私はBSのワールドウエーブで各国のニュースを見るようにしています。

その4.世界中の人と対話できる。いまやこれだけインターネットが発達しているのに、結局身近な人たちとの通信だけで終わってしまっています。せめて英語ができればいろんな価値観をもった人たちと意見交換できるのに。と思います。

英語とインターネットが使いこなせれば、今の世の中鬼に金棒でしょうね。海外旅行も旅行代理店が企画したツアーなんてべらぼうに高いですもん。あれはお金持ちのシルバー世代の人たちが利用するものです。私は団体行動が苦手なので旅行の予定を立てるときは本気で辞書とにらめっこしながら海外の航空会社のネットを検索します。こういうときがいちばん英語が自分の身になるって感じです。

あ~今年こそは海外に行きたい。10年のパスポートに切り替えてまだ1回しか使っていないなんて。

カタコト英語しか話せないのに一人海外へ旅に出るのは「生き力」が研ぎ澄まされるようで何ともスリル満点です。

これを年に1度実行したい!というのが私の生涯にわたっての目標であります。

タイトルの主旨からはかなり外れてしまいましたが、これもブログの醍醐味でしょう。

おゆるしくださいませ。

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アリス・マンロー

2014-01-07 08:27:50 | 

昨年秋、ノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローさんの本。やっと手に入れました!

年末になって新聞で彼女の本の広告を目にし、ああ!やっと読めるのね。と、先日出かけたついでに本屋さんへ。

どれも面白そう。それに表紙も素敵。迷いに迷った末、結局買いませんでした。

だって、高かったから・・・。ケチだね~って?はい、ほんとに^^;

本屋さんで値段を見てハタと冷静になって。「そうだ、Amazonがあるじゃないか!」と。

検索してみると、やっぱり!中古で出ていました。送料などもあわせて新品より2割弱安く買うことができました。

しかも自宅まで配達してもらえるし。中古といっても帯が少し痛んでいるだけであとは全く新品同様。

2冊購入して、現在『ディア・ライフ』を読んでいます。14の短編が綴られています。

Dear life・・・愛すべき日常。愛しい日々。。直訳するとこんな感じでしょうか。

毎日同じことの繰り返しのような日常を綴りつつも、ほんの一瞬におこる心のつまずき。心変わり。

ささいな日常の風景、会話をていねいにスケッチするように言葉にしていくのがさすがです。

O.ヘンリーの短編のように大どんでん返しがあったり、教訓めいたしめくくりがあるわけでもないのだけど、読み終わったとき心がきゅっとします。

「きゅん」ではないなぁ。私にとってはですけどね。

う~~ん。はまってしまいそうです。

アリス・マンローさん、素敵です。

 

 

 

 

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外国文学

2014-01-06 17:45:45 | 

世界各地いろいろな民族がいていろいろな歴史や風習がある。

そこでは当たり前のことや言い回しが日本人には唐突だったり、理解できなかったり。あるいは気がつかずに素通りしてしまうことがあるかもしれない。

だから、「(注)」がついている翻訳本は親切だと思うし、訳者がかなりその本の背景や作者について、舞台になっている国の当時の様子などにかなり精通していると思う。同じタイトルの本で複数の翻訳が出ている場合、迷うことがあるが、このことに気がついて本選びの基準が自分なりに出来上がってきそうだ。異文化に興味津々の私にとっては大事なこと。

この考えに思い至ったきっかけとなった本が、『赤毛のアン』松本侑子訳(集英社文庫)だ。

松本氏はネタばれになるほど細かく注釈をつけている。これは好みの分かれるところだと思う。でも、私が思うに大人になってから『赤毛のアン』を読むたいがいの人は、だいたいのあらすじと結末を知っているだろう。かえって注釈を見ながら読み進むことで《なるほど、この名前は聖書からの引用だったのか》《アンが言ったことは作者モンゴメリの私生活と重なるんだ》など別の視点から物語を見ることができると思う。

アンシリーズは村岡花子訳で10冊ほど出ている。松本氏の訳ではまだ3冊ほどしか見当たらないのが残念だ。

アンを読んでその中に出てきた詩人や作家の作品に手を伸ばしていくのも読書の道筋として面白い。

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