真っ赤な空。
必死に捕まってるのか、太陽を見ていたいのか、赤の君たち。
ちゃんと見てるよ。ちゃんと知ってるよ。
ついこの間まで、風に気持ちよさそうに揺れてたね。
少しずつ色をつけて 少しずつ軽くなって。
枝との別れを惜しむように、去りどきを話し合うかのように
微かな葉音を響かせている。
枝とのお別れはとっくに済ませているね。
あとは 赤のそれぞれが 去りどきを決めるだけ。
別れを告げられた時の驚きは、不用意さを嘆いた。
何もかも決まっていた。
何かがこぼれ落ちないように 必死で空を見た。
いい空だなぁ。何事もなかったかのように 今日もいい空だなぁ。
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