心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

かぼちゃ色の空

2019-10-28 23:37:25 | 日記

夕陽の空色は大好き。橙色の空と思っていた。

ところが、この頃この色が「かぼちゃ色」に見えてきた。そう、ハロウィンの影響だ。

昨日、頭をかぼちゃにして歩いている青年を見た。街にはかぼちゃ顔が氾濫している。

色の認識って、こんなもんだ。

そもそも「橙」はあのみかん。「空色」「土色」「金色」「水色」・・・

今は見なくなったのは「肌色」という色名の絵の具。

空や水と違って、肌の色は限定不可能。なくなっていることも納得できる。

厳密に言えば、空も水も場面場面で異なる。ただ、色名にはそれを言わしめた環境がある。

消し炭を知らなければ「けしずみいろ」という名は生まれない。

「たまむしいろ」は、玉虫という虫の存在を知った上でそれを見なければ生まれない。

かつて、玉虫厨子という工芸品に付けられた名称で、玉虫というものがあると知った。

そのとき、玉虫厨子のどこが玉虫でできているかはよくわからなかった。

後に、玉虫を貼り付けた部分はほとんど残されていなかったと知った。

毎日のようにかぼちゃを見ているこの時期は、夕空も「かぼちゃ空」になる。


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