歩道に巨木が残されている。
枝や根の管理は大変だろうと思いながら近づくと、食い込んだものがある。
ホチキスの針のよう。
位置からすると 何かの貼り紙を止めたのかもしれない。
樹が気の毒。
大きな樹なら少しぐらいの傷はすぐ治る。
でも、食い込んだ針は錆びて朽ちるまで残る。
その間も育ち続けるから木肌は歪になる。
ホチキスで留めること自体、樹にとって好ましくないことは明らか。
さらに残るようなことをしてはあまりに気の毒。
せめて、用が済んだら針を外して欲しい。
この辺りの店の宣伝か、犬のフンの苦情か、あるいは不動産の広告か。
そんな妄想は楽しくない。
針を外しに行かねば。そして、樹に謝らねば。同じ人間として。