続・知青の丘

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正しい子どもの日のすごし方!?(小塚古墳見学)

2013-05-05 19:01:39 | 古墳・菊文研
  小塚遺跡発掘現場の見学だよーん!!

(現場は写真左上の竹林の一角)
右下の所まで道路建設が進んでいる。


<<小塚古墳>>
~熊本市北区貢町小塚にある古墳時代の3基の円墳
白川支流の井芹川流域である。
盗掘されていて金目のものは出土していないが、
鉄刀(長さ113cm、幅4cm)と鉄の矢尻、人骨、須恵器、土師器、刀子(とうす)が出土。
石室の石は、比較的近い金峰山あたりから運ばれた安山岩。
複室(前室と玄室を持つ)の石障系横穴式石室。
近くにある彩色装飾の釜尾古墳より規模は小さい。




<標高の一番高い所に位置する1号墳>・・・3基の中で時代的には一番新しい。
このあたりの人々はこの古墳のことは知っていたという。
私有地で発掘調査は無し



<6世紀後半の円墳・2号墳>
長軸19m。短軸16、5m。石室全長4、5m。
入口通路を含めると9、8m。
玄室は正方形の石室。刀子のみ出土。





<6世紀前半の円墳・3号墳>
直径約20m。石室全長5、8m。
入口通路を含めると12、5m。
6メートルくらいの墓道と前室~南側から撮影
前室と玄室の入り口にはそれぞれに石の扉。


~後ろに回ると玄室がー


玄室は典型的な肥後型石室だそうで、
天井石は一つ、約400kg。



肥後型とは、玄室が正方形の石室で、石がドーム状(アーチ型)に積みあげられたもの

人の大腿骨の一部(写真をみせてくれている)と壁沿い(写真右下)に鉄刀と鉄の矢尻出土。
屍床は東西(頭は西)に、太刀は頭の近くに南北に置かれていたようだ。

肥後の石橋の技術の原点が、意外とこういうところにあるのかも。

歩いて駐車場まで戻る途中の芍薬!

10歳くらいの男の子も撮っていたという

<<釜尾古墳>>
同じく白川支流井芹川流域。
6世紀前半でも古い時期。
主体部は安山岩で築かれた複室の横穴式石室をもつ円墳。
5世紀後半の富ノ尾古墳の石障系石室の流れを組む。
前室は未発達で羨道と同じで細長いが、
羨道との境に袖石があり、框石を置いている。
装飾文様は、赤・青・白の配色で、
横向きの双脚輪状文3個と同心円文1個、三角文。
この双脚輪状文は珍しいー。

参考にした『肥後における装飾古墳の展開』
(高木正文著、1999年3月発行)には
もっと詳しく記載されています。


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