竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。
警察組織を中心とした捜査小説かと思い読み始めましたが、全く違いました。捜査小説というより、一人の男・仕事人(ビジネスマンとも言える)の生き方・生き様を描いた作品です。
「知っているか?おまえは、俺たちがやるべきことを必ず役割とか役目と言う。決して仕事とは言わないんだ」
「おまえにとって、警察の仕事はただの仕事じゃないんだ。きっと天に与えられた役割か何かだと思っているんだろう。」
「そんな大げさなもんじゃないさ。ただ、金を稼ぐだめの手段でないことはたしかが。大切な使命を帯びている、官僚ってのはそういうものだろう。」
強烈なエリート意識と使命感。
鼻もちならない人間であるが、国家の土台を支える人間としては、これだけの使命感ある人間が必要なのかもしれない。
その個性を包み込んで、活かしきる度量が組織にあるかどうかが重要であるが・・・。
広くビジネスマンに読んでもらいたい作品です。
警察組織を中心とした捜査小説かと思い読み始めましたが、全く違いました。捜査小説というより、一人の男・仕事人(ビジネスマンとも言える)の生き方・生き様を描いた作品です。
「知っているか?おまえは、俺たちがやるべきことを必ず役割とか役目と言う。決して仕事とは言わないんだ」
「おまえにとって、警察の仕事はただの仕事じゃないんだ。きっと天に与えられた役割か何かだと思っているんだろう。」
「そんな大げさなもんじゃないさ。ただ、金を稼ぐだめの手段でないことはたしかが。大切な使命を帯びている、官僚ってのはそういうものだろう。」
強烈なエリート意識と使命感。
鼻もちならない人間であるが、国家の土台を支える人間としては、これだけの使命感ある人間が必要なのかもしれない。
その個性を包み込んで、活かしきる度量が組織にあるかどうかが重要であるが・・・。
広くビジネスマンに読んでもらいたい作品です。