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ミリオタ、エルンストによるブログです。
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北軍・木造列車砲(1864年頃)

2011-12-16 21:35:05 | お絵かき


前回のディクテイターhttp://blog.goo.ne.jp/sieg1945/e/969b348ed78ff9a0ac486494c9098abcと同時期、ピータースバーグ包囲戦で使用されたと言われる北軍の列車砲です。
詳細は前後から撮られた二枚の写真のみ。その中から解像度の高いものを探し出してディテールを描きました。
搭載砲に関しての個人的な見解ですが、砲口部分と砲尾の形状を見る限り、本に描いてるようなパロット砲等ではなく、同じ沿岸要塞用の42ポンドジェームズライフル砲と推測します。

列車砲というよりは木製防盾に水兵射撃用の砲を搭載しているところから列車砲としては?な気がします。
1862年にサベージステーションの戦いで南軍が「ドライランド・メリマック」という後世の突撃砲みたいな装甲列車を投入したように、この車輌も機関車の前方に連結して使ったのかもしれません。

このころは南北戦争も佳境に入っており、両軍はこのピータースバーグで長大な塹壕を築いて戦っていました。当時の写真を見ますと大口径の
沿岸用の大砲が多数、両軍の陣地に据えられていたようです。
この列車砲のような新兵器は出現はしたものの、なんら戦局には貢献していません。
戦争は未だ歩兵と歩兵とのぶつかり合いでさらに多数の血を流すことになりました。
特に攻め手の北軍は比較的新しい「塹壕」の攻略に試行錯誤しました。北軍はこの戦闘に勝利しましたが、損失は南軍を遥かに上回っていました。

第一次世界大戦時の「パリ砲」や、第二次世界大戦の「ドーラ」や「グスタフ」など、20世紀の有名な列車砲たちの祖となったかどうかは分かりませんが、
たまにはディクテイターやこの写真二枚しか残ってない黎明期の列車砲たちのことも思い出してあげてください。


実は映画「続・夕陽のガンマン」にこれをモデルにしたと思われる列車砲がほんのちょっとだけ登場します。

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2 コメント

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Unknown (財布)
2011-12-17 07:46:57
こういうマイナーな兵器って
なんかワクワクしますねw

前回コメントした天然理心流、
ヤバいぐらい楽しく、かっこよかったです(^^)
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おつかれさまでございます。 (Ernest)
2011-12-18 20:35:28
楽しんだ来られたようで何よりでした。
天然理心流って新撰組のせいもありますが、剣術のイメージが強烈でした。実際は総合武術なのですね。恥ずかしながら最近知りました…。

自分も無性に何かしたくなってきたかもしれません。
といっても最近は歩兵組贔屓になってきてるので、剣術とはほど遠いですがw。
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