ポンコツPAK-ブログサイド-

ミリオタ、エルンストによるブログです。
pixivでダラダラ描いてます。

備前岡山藩・遊奇隊士(明治元年)

2013-11-30 22:21:48 | 幕末

唐突に戻る。

戊辰戦争時の岡山藩の農兵部隊・遊奇隊の兵士たちです。正規の武士が脇差を挿しているのに対し、彼らは大刀一本のみなので区別がつきます。
集合写真から軍装を再現してみました。ちなみに写真中では全員断髪しており、ザンギリ頭です。
出陣当初は紺筒袖・黒ダンブクロという服制でしたが、開港場で中古洋服を調達したようです。
右側の人物はネクタイらしきものをした開襟の紺マンテル上下に楕円形バックル(中の文字は読み取れませんがたぶんこれでしょう)、刀一本を携えております。

エンフィールドP1861小銃、胴乱負革、韮山笠と識別各章は実戦時を想定して付け足しました。
左袖と韮山笠の釘抜紋が合印です。
左は詰襟マンテルに東西各藩で見られるスプーン式ベルトバックル。そして上着よりも薄い色で濃い色の側線が入ったズボンを履いております。
おそらく北軍(アメリカ合衆国軍)の下士官用ズボンと思われ、写真中ではもうふた方ほど似たものを履いています。
韮山笠と錦章は付けたしました。

古写真中では釘抜の合印はなく、薩摩藩兵のように右肩に白布を巻いてますが、遊奇隊特有の印とは考えられず実戦では藩士と同じ白釘抜紋を右袖に付けていたものと思われます。
また錦章を右肩に付けていますがこれは別の藩士の古写真から引用いたしました。

彼らは房総半島の脱走撒兵隊討伐へ参加後に奥州戦線へ転戦、帰郷後はその功績から郷士となって廃藩置県までの短い間を末端士分として過ごしました。

ブラウンウォーターの抜刀突撃・南軍綿甲衝角艦 CSSジェネラル・スターリングプライス

2013-11-15 21:33:39 | お絵かき


1862年頃の南軍の河川衝角艦です。民間船から改造され、外壁は木材と木材の間に綿花梱を詰め込んだサンドイッチ装甲を装備しました。
主武装はあくまで”衝角”!艦首のみが鉄板で補強されており、裏側からも木材や鉄道レールで補強されていたようです。これで敵装甲艦の横腹を突き破って撃沈する目的でした。他に9インチダールグレン砲4門を装備しておりました。

彼女たちミシシッピ川の南軍河川防衛艦隊は、彼女を含めて8隻の民間河船改造衝角艦が在籍。
民間船の船長出身者を司令官として陸軍に所属し、操船は民間水夫、砲員が陸軍砲兵という複雑な編成でした。なのでこの絵でも陸軍将官のケピ+シェルジャケット姿にしてみました(将官なのは名前の元ネタから)。


本艦はブラムポイント・ベンドで僚艦とともに北軍シティ級河川装甲艦USSシンシナティに突撃し、見事大破着底させることに成功しました。翌メンフィスの戦闘で被弾炎上し、着底。その後北軍に修復され、終戦まで北軍艦として過ごしました。

衝角を騎兵サーベルに見立てて前に突き出した姿勢で描いてみました。(名前の元ネタのひとも騎兵将校出身だったみたいですし)
「機関全速!…チャーーージ!!」
  ↑
「戦火の馬」見た影響受けすぎィ!だってかっこよかったんだもん!

おまけ
pixivで素材をお借りして作った装備カード風「南軍艦艇用・移乗攻撃装備」セット
「マスター&コマンダー」の白兵戦シーンとかの影響です。南北戦争時でもまだ艦船内には移乗攻撃に備える「パイク(槍)」があったり、水夫がリボルバーや短ライフル、カトラスなどで武装していたりします。
南軍海兵隊が北軍砲艦をボートで襲撃して戦闘の末鹵獲、なんてこともありました。