WW1末期頃のルノーFT-17軽戦車(ジロド砲塔搭載型)。
第一次世界大戦後期に生まれた本車は単一の旋回砲塔を装備し、操縦/戦闘室とエンジン室を仕切った今日の戦車の基本レイアウトを初めて築き上げました。
さすがルノー!
武装はオチキス8mm機銃一挺か短砲身の37mm砲一門の二種類でした。
大戦間期のベストセラーとなり、ロシア革命をはじめ1930年代に至るまで各地の紛争で運用されました。第二次大戦では旧式化しながらも装甲列車の装備や後方警備の支援車輛、
パルチザン狩りに砲塔を掃って牽引車、果ては「大西洋の壁」用砲塔トーチカとして長い一生を酷使されながらも強く生きた戦車です。
我が日本でも試験的に輸入され、戦車部隊の基礎を築くのに一役買いました。
フランス兵の軍装は1915年から採用された水色(正確には”ホリゾンブルー”)の軍服にM15アドリアンヘルメットを装備しています。
このトサカとエンブレムがいかにも”兜”という感じで、19世紀以来の胸甲騎兵や竜騎兵のヘルメットの延長線上にあるデザインですね。
戦車兵は俗にM18と言われている?前面バイザーを切り取ったM15ヘルメットを被り、革のコートを着ています。黒いベレー帽も彼らの標準装備です。
ドイツ兵は当時一般的なM15野戦服姿ですね。ヘルメットはM18シュタールヘルムの「イアー・カットアウト」型というもので、音を聞き取りやすくするために耳部分を切り欠いたタイプです。
戦車はバッチリ迷彩でキメてるのに、フランス兵は水色なんですね…。これでも大戦初期に比べて低視認性を重視してるんですよ。
(ズアーブやアルジェリア/セネガルなどの植民地軍など一部ではカーキ軍服も採用されてました)
ちなみに遠くで飛んどるのはニューポール28のつもりです。ちっさ!