ポンコツPAK-ブログサイド-

ミリオタ、エルンストによるブログです。
pixivでダラダラ描いてます。

マナサスの蒼い鳥 (1861・ヴァージニア)

2013-05-30 20:46:44 | ミリタリーな話題

アメリカ南北戦争における最初の大会戦、第一次マナサス会戦。(なんと連邦の首都ワシントンからわずか40kmくらいの目と鼻の先!)
ヘンリーハウスヒルにおいて配下のヴァージニア兵とともに戦うある有名な南軍将官の軍服を、
765プロの如月千早さんに着ていただきました。

南部連合独立間もないころ、後世に言われる灰色基調の軍装自体の規定はできましたが全然普及していませんでした。

当時、彼はヴァージニア軍事研究所という施設で数学の講義を担当しておりました。
この戦役では多くの将校と同じくまだ合衆国陸軍大佐の階級章を付けた青い軍服を着ていました。

第一次マナサスの両軍の中には州兵民兵が各々制定したカラーリングの軍服を着ており、それが混乱を生んだ側面もありました。
北軍ニューヨーク州のミリシャの一部は灰色の制服を着用し、南軍サウスカロライナ州兵やヴァージニアなど多くの州では未だ紺色の軍服を採用、
また同じ戦線で対峙したニューヨーク州第11ファイアズアーブと南軍ルイジアナタイガースはともにズアーブ兵装で、赤トルコ帽に赤シャツ姿、
違いはズボンの柄くらいしかありませんでした。
(北軍砲兵が接近する青服の南軍兵を認識できず、そのまま大砲を奪取される事態も起こってます)

着用してる帽子はいわゆる「マクドウェル」型と呼ばれるつばの丸いフォレージキャップです。
北軍の軍帽は、礼装用ハットが「ハーディー」、フォレージキャップとともに使われたフランス式ケピ型略帽が「マクレラン」と呼ばれるなど、
将官の名前で良く呼ばれております。

どうしてもこの青いスマートなフロックコートを千早に纏ってほしかったのです…。
いや、それだけだから。あだ名から連想したわけじゃないから(震え声)

ビーはるるん「のヮの<見て、千早ちゃんが石壁みたいに立っているよ!私たちも続こう!」
ストーンウォールちひゃ「-_-#<春香…」

翌年、全く同じ場所で戦闘がありましたが、その時には同形状の灰色を基調にした軍装(灰色金線入りマクドウェル帽は奥さんからのプレゼント)になっておりました。
さらに翌年(つまり晩年)には、スタンダードな黒色金線入りケピ帽にダブルブレストフロックを着用していたようです。

Pzkpfw.I Ausf.A I号戦車A型in中国大陸

2013-05-26 21:11:20 | ミリタリーな話題


「東洋鬼子が豆タンクけしかけてきたアル。おまえちょっとやっつけてくるよろしヨ!」
「あっちネ!」
「(こいつら…)」

というわけで1937年、日華事変時の南京近郊で日本軍を迎え撃った国民革命軍所属のドイツ製I号戦車A型です。
それ以後の物とはMG13機銃のフラッシュハイダー部分に違いが見受けられます。
車体側面後部にやや大きめの青天白日マークもあるようです。

右側の兵士はドイツ製M35ヘルメットにMP28サブマシンガン+中国独自の革製ポーチ、士官はマウザーC96拳銃を持っとります。
戦車兵のヘルメットは鹵獲時の写真で正面ライトにかぶせられていたものです。同じく国民革命軍のヴィッカース系戦車の搭乗員が同じもの被ってました。
あとチャコ戦争時のボリビア軍でも6t戦車の搭乗員が被ってたようです。
ちなみにイタリアから購入されたCV35豆戦車の搭乗員はイタリア軍の戦車兵ヘルメットと同じものを被ってたようですね。

昨今、着々と国民党軍系装備の再収集がはじまってしまいました…。使う機会ないのにね。

上田藩・鼓手(慶応四年・長岡)

2013-05-10 12:11:44 | 幕末

唐突ですが、上田藩兵の鼓手です。北越戦争に参戦し、長岡藩と激戦を戦いました。

古写真で三人の鼓手が藩主松平忠礼とともに写っております。
軍服は三者三様でフロックコート、丈の少し短い丸襟のサックコート、肋骨風の飾りと袖口がボタンで飾られたシェルジャケットが確認できます。
他の集合写真ではシングルブレストやダブルブレストの洋服や、三斎羽織に胸に紋の付いたレキションなどが確認できます。
「忠」の字を標目にあしらった袖印と、襟の縞柄が識別章となっております。
(集合写真中にこの縞柄襟っぽいものが確認できますが、12人中一人だけです…本当に正式の識別章かこれ?)

被り物は藩主の物と思わしき陣笠以外、写真などには見当たりません。

洋式太鼓は古写真中ではロープテンション式(南北戦争時のものなどはこれが主流ですね)のものが1、他2つは金属製のテンションボルト式タイプが確認されます。

なお太鼓や軍服、袖印などは現存しており、上田市の博物館のHPから見れます。(太鼓はロープテンション式の国産コピー品のようです。)


おまけ(全然関係ないけど)



仕事の合間に夜なべして塗った「ワールドタンクデフォルメ」のティーガーI。
どうしても三色迷彩のものが欲しくって…ついでにマーキングとウォッシング塗装も(しょぼいけど)
一応ノルマンディのSS第101重戦車大隊のものです。