ポンコツPAK-ブログサイド-

ミリオタ、エルンストによるブログです。
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幕末の武士とロングブーツ

2010-11-04 23:05:13 | 幕末
寒くなりましたね。ついこないだまでシャツ二枚で過ごしてましたが、もう限界なのでフリース出しました。
ブーツの季節でしょうが、私はジャングルブーツ、トウキャップアンクルシューズ、南北戦争モデルのブローガンズしかなくて普段履けるものはありません
(全部イベントの軍コス用です…orz)。
幕末、洋装する武士のなかでも靴を履くことが流行しました。特に流行の先端を行っていた幕府陸軍の将校の服装から、
丈の長い「ストーブパイプ」ロングブーツを取り上げてみましょう。フランス式軍装が多くなってくると当然ロングブーツも多くなりますが、
ここではそれ以前の慶応二年頃からを見ていきます。
今日もムダに画像貼りまくるぞ!

なんとなくフランス軍事顧問団ブリュネ中尉のスケッチをぱらぱらと見ていると、1867年に描かれた絵の中に二人でだべっている幕府軍将校がおります。なんか面白い笠かぶってんなぁ。
彼らの足元ですが、これ、

タッツケ袴でも履いてんのかと思いきや、他とはどうも違います。ブーツ履いてるんですね。サイドからはみ出てんのは履くときに使うフンガープルループのようです。ちなみにタッツケはこう↓


次はイラストレイテッドロンドンニュース。ワーグマンのスケッチで洋式軍隊が描かれ始めるるのはだいたい文久三年ごろからで、
洋装の武士が目立つのは慶応二年くらいからです。


1866年4月7日、江戸で描かれた武士。ロングブーツの士官ですが、これもフィンガープルループを垂らしています。ブリュネの描いた士官と同じタイプのブーツのようです。


これは同年5月19日、横浜で描かれたもの。韮山笠、平袖の羽織にズボンとロングブーツを合わせています。オシャレです。
羽織+ブーツという組み合わせは箱館政権時のの将校の写真にも残っており、意外とスタンダードな組み合わせだったみたいです。


でも、最初のスケッチのダンブクロにブーツって…なんかニッカボッカと地下足袋見たいにも見えるよ…。
ちなみに、これら革靴はまだまだ日本人の足にはフィットせず、あくまで平時のオシャレな装飾品くらいの扱いみたいです。
描かれている幕軍将校も戦時には草鞋に履きかえたことでしょう。


いままた絵を描いてますが、まあこの記事に大きく関係しているわけです。

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