shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

上高地クラシックルート(徳本峠越え)を歩きました - その①

2019-06-08 01:02:12 | 山行・旅行
かつて上高地へのメインルートとして拓かれた島々谷。ウォルター・ウェストン、高村光太郎や芥川龍之介も越えた峠道です。
現在は、「上高地クラシックルート」あるいは「徳本峠(とくごうとうげ)越え」と呼ばれる全長20kmの山道を、ウェストン祭が行われた直後の6月4~5日に、「NPO法人 深田久弥と山の文化を愛する会」のベテランメンバーと共に歩きました。


このクラシックルートは大きく3つに分かれます。
■島々(しましま)~二俣(6.3km)
島々はかつての北アルプスの登山口「島々宿」があったところで、標高は730m、現在は国道158号線が通り、松本市の安曇支所があります。クラシックルートはここが起点となります。私たちはここに車を停め、ここから出発しました。峠道は島々谷川に沿って通り、島々から標高が約960mの二俣までは林道となっており、作業用の車も通れます。
■二俣~岩魚止小屋~徳本峠(9.5km)
二俣から先は本格的な登山道となり、島々谷川を挟んで右岸、左岸を遡ります。途中、標高1260m付近にある岩魚止小屋までは5.4kmあり、岩魚止小屋を越えると登山道は徐々に勾配を増し、標高1750m付近で本谷を離れて支谷の峠谷を詰め、徳本峠まで急勾配のジグザグ道が続きます。徳本峠の標高は2135mで、峠には徳本峠小屋があります。1日目はここまでで、徳本峠小屋で宿泊しました。
■徳本峠~明神(徳本峠分岐)(3.0km)
徳本峠から明神まで、黒沢沿いに標高差600mを一気に下ります。峠から800mのところに最初の水場があります。

今回はクラシックルートの20kmに加え、梓川沿いに明神から徳沢までを往復し、その後上高地バスターミナルまで下ったので、歩行距離は合計29kmとなりました。
shuの花日記では、二俣~岩魚止小屋、岩魚止小屋~徳本峠、徳本峠~上高地の3回に分け、道中出逢ったお花たちを中心にご覧いただきたいと思います。

◆その① 二俣~岩魚止小屋
二俣で林道歩きが終わり、登山道ははじめ島々谷川の右岸を歩きます。右岸から左岸へ「行き橋」を渡り、アップダウンのある道をしばらく歩いた後、今度は「戻り橋」で右岸へ戻ります。






道端にはラショウモンカズラの青いお花が目立ちました。ネコノメソウの仲間もあちこちでお花を咲かせていました。ヤマツツジ、フジ、ヤマブキは林道歩きの時から見かけました。




途中、崖が崩れていたり、支沢を渡る箇所がありますが、特に危ないところはなく、順調に歩いていきます。






名前が分からないお花が咲いていました。図鑑で観るとカモメランのようです。


谷上の斜面は鬱蒼としていて、苔生しています。


輪生した葉に花茎を伸ばし、白いお花をつけるのはクルマバソウでしょうか。たくさん見かけました。


こちらはカラマツソウ。


こちらはミヤマカタバミのようです。このお花は標高の高いところでも見かけました。群落にはネコノメソウも一緒に混ざっています。




登山道はシダの森に入りました。


こちらは直径が1mは十分にありそうです。




さて、ようやく岩魚止橋に着きました。この橋を渡ると岩魚止小屋で、少し上流に大きめの滝があります。


岩魚止小屋は現在休業中。かつては多くの登山者が行き来したこの道も、現在通る人はまばらです。この日は一組の男女と出会っただけでした。ここで早めの昼食を摂り、元気を出して再出発です。


上高地クラシックルート(徳本峠越え)を歩きました - その② に続く)
コメント (5)
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