発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩+ヨット旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロを終え、ヨットまで
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。
その後、ポルトガルからヨットに乗るストーリー
ギリシャの街でどこでも寝ている怠惰な犬達。
4、犬との“戦争”
小石を投げて対抗
どの国も田舎では家を守るために番犬を飼っていた。
だから、家の横や囲まれている土地の横を過ぎ去るとき、歩きであるがゆえに、この犬との問題を離れることが出来ない。
どの犬も飼い主に忠実である。主人の土地を外敵から守るすばらしい動物である。
その犬の性格を利用しアメリカの田舎では放し飼いにしている。その数が1匹や2匹ではなかった。しかも、その犬たちは大きいのであった。
私が家の前や飼い主の土地に近づくと犬たちがやって来て私を取り囲むのであった。
前から2~3匹で吠え後ろから隙を狙いて噛み付くのであった。彼らは計画的だ。
この時から犬との戦いが始まった。
この犬とかコヨーテ、熊、悪人などのために鉄砲でも持とうかとも思ったことがあった。
しかし、鉄砲を持つと悪人などは本気だと思いそれだけ見ただけで、相手が先に発砲するだろうと思った。
また、鉄砲は重たい。だから、鉄砲を持つことをしなかった。
ところで犬を観察すると、私自身の気持ちに非常に敏感に反応をする。
強気でいると遠くで吠えるが、犬の数が多く私の方が弱気になると見るや犬は容赦なく咬み付こうとした。
また、通り過ぎた後、私が気を緩めた後ろ姿を犬は狙った。
他にも、犬は威嚇をして相手を知ろうとする。彼らにとって苦手なことは石を投げられることである。
そんな訳で私は威嚇の一呼吸後、石を持てば何とかなるし、犬との距離が近ければその石で犬に当てる可能性が高いことが分かった。
しかし、砂漠や雪の中では石を見つけることが出来ないので困ったが、そんな時は絶対に負けないと思い込むだけであった。
その気迫が大抵の犬に伝わるからだ。
トルコで毎日のように犬に吠えられていたある日、咬まれることはもうないと思っていたが、2匹の犬が突然、威嚇なしにストレートにやられた。
それで私の右側の足の付け根を咬まれたのだ。その後、その犬の飼い主の家まで行き、薬を簡単に付け、治療を受けたが、彼らが悪いことをしたという感じではなかった。
形だけの消毒とお茶を出してくれただけで、破れたズボンを縫ってくれるわけでもなかった。
破れたズボンを見せたら、針と糸を私に渡しただけであった。どうなっているのだこの人たちは???
こんなことでこの国は先進国ではないなと思ったのだった。
そこで後でどうして咬まれたのか考えてみると、飼い主の子供が私を見て咬むように命令したのではないかと思うのだ。そうでなければ犬は忠実なので威嚇もなく人を咬むことはないのだ。そう思うと本当に犬とは忠実な動物なのだ。
そんな犬でも飼い主のないものはかわいそうであった。
犬は飼い主のいる小さな犬に大きな犬でもイジメられ、そのような犬はどことなく元気がないのであった。
その飼い主のいない犬が私を見つけるとシッポをおもいっきり振ってついて来た。
それは主人ほしさのためであろうが、私はそんな時に困った。
何故なら、私について来ても私は犬に餌をあげるわけにもいかず、何もして上げられないからであった。
そう思うとシッポを振りながらついて来る犬を可愛がることなく冷たく見放すのであった。
その犬がガソリンスタンドまでついて来て、そこで新しい主人を見つけた時はホットするが、私についてくるがために、交通事故に合った犬がいた。
私はその時、自動車の行き来が多い幹線道路を歩いていた。道路の横にはフェンスがあり、人が入ってこれないようになっていた。だから反対に道路から外にどこからでもは出れないような所であった。そこに主人のいない犬がついて来たので、私の目の前で跳ねられ、死んで行ったのであった。可愛そうに!!!!
そんな時はどうして、前もって、もっと気持ちを冷たくし、石でも投げて追い払わなかったのだろうかと、死骸を道路の片すみに片付けながら思うのであった。
話は変わってヨーロッパではこんなことがあった。
ヨーロッパのドイツやスイスなどでは公園にペット用の糞をする所まである。そこでのことであった。
近くを通り過ぎようとした時にヒツコク犬が吠え、咬み付こうとしたのであった。
それで日頃から犬には欲求不満なところがあるから、当たるとは思わなかったが、蹴ったのであった。
それがその都会の中で育った犬にはよけることが出来ずに綺麗に当たったのであった。
これほど気分がいいことはなかった。今までの恨みをすべて晴らしたように思ったのだ。
ところが、そこには飼い主がいて、何だカンダと言うのだった。これが今までとは違い文明国というものなのだ。
この国でトルコのように私が咬まれていたら、病院に行き、ズボンを弁償して慰謝料までもらえたのであろう。
とにかく、飼い主には「自分の犬をチャンと管理しろ!」と日本語で言ってやった。
アメリカの自然の中の山道、アパラチアマウンテントレイルえお歩いている時のことだった。
そこでは冬眠から覚めた熊が出るということで、寝る時には食料は体から離し、木の上につるように言われていた。そのような状況で、昼に前から何か動く動物がいるのを感じたのであった。すごく緊張し、熊であれば、死んだふりをしなければならないかと思っていた。そして、その動く動物が近くに来てよく見たら、野生の鹿であった。目が優しく人を襲う動物でないことで安心して歩き続けた。
よく自然の中では人間を襲うと言われている動物、アメリカでは熊、狼、イランでは狼で気を付けるように言われていた。
ところが、私はそれらは別に怖いと思ったことがなかった。彼らも人間が一番怖いことを知っているからだ。
動物は本当にどうしようもなく腹が減った時以外は人間を襲うことがまずないからである。
とにかく、自然のルールを知れば、自然の中は人間の社会より楽な気さえするのであった。
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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。
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