徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(ネパール)-191

2011-03-06 07:55:22 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(ネパール)-191

8)ネパールを歩く

日記から-14

4月25日 (水曜日) 晴れ

 昨日、眠りに付く前に俺が泊まっていたこの食堂にまた宿泊客が2人ぐらいやって来た。
その人達の話し声やラジオを聴く音で、眠れなかった。
その人々が静かになったと思ったら、また、次に人々、4人ぐらいがやって来た。
その人々がまたまた話をしていて、眠りには一向につけなかった。
夜中になりようやく落ち着いてきたら、次はあのカユミであった。即ち、南京虫であろう。
その他にイビキ、子供の泣き声などで昨夜はまともに寝た気がしなかった。

 今朝は快晴で、少し歩いていると遠くに、あの「エベレスト」が見えた。
何てついているのだろう。昨日の雨で空気が綺麗に澄んでいたから、よく見えたのである。
これほど綺麗にヒマラヤの山々が自分の目で見ることができるとは思わなかった。ラッキーだ!

 靴がまたも壊れそうだ。
やっとのことでこの辺の小さな町Romchhpに着いたが、その町の靴の修理屋は明日にならなくては人が来ないという。
Dumjaという町までは歩いて(この辺は自動車が通っていない完全な山道である。)1日半である。
そこまでは靴はとても持ちそうにない。とにかく、Romchhpを過ぎて歩き出す。
その後、靴は完全に壊れてしまった。その靴を持って、他に持っていたゴムゾウリで歩くことにした。
村に着くごとに靴の修理屋があるか聞いて見たが、誰に聞いても靴屋がないと言い、Dumjaにもそれはないと言う人もいる。
このゴムゾウリでも1~2時間歩いていると慣れて来て、このままカトマンズまで歩けると思うのである。
しかも、幸いに昨日から山の高原を歩いているからか、なだらかな道が多くなったのである。
この辺りの人はゴムゾウリまたは裸足であんな険しい山を登っているのだ。
少しぐらいはみならわなければならないという次元で最低ゴムゾウリでは歩けなくてはいけないのではないか。
そんなことを思ってしまうのである。しかし、ゴムゾウリの鼻緒が切れたら如何しようか?
こんなことを考えるとその後は裸足で歩くのだろうな。。。。

 一番初めに俺が日本を歩いた時、運動靴が小さくカカトを踏んでサンダルのように歩いた。
その時には6日間歩いたが、弁慶の泣き所の横にある筋肉を使いすぎたため最後に足が上がらなかった。
そのことを考えると、この歩きを始めたときにはバックパックを担ぎゴムゾウリで歩くことは想像もつかなかった。

 昨日のことである。
昨日の泊まった所は初めは気持ちよく、子供と釣りに行ったり、ロキシーを飲んだり楽しかった。
それが、食事の時は初め話した野菜のメニューとは違い肉が出てきた。そればかりではなく金を払う時に余分に金を請求するのである。
子供の前でそんな暴利を見せてもいいのだろうか?

出費 26.00ネパールルピー