徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(バングラデシュ)-132

2010-12-30 07:36:24 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(バングラデシュ)-132

6)バングラデシュを歩く

日記から-12

2月24日 (金曜日) 快晴

 朝食をもらい出発するのだが、それを待っている間、半ズボンとTシャツでは非常に寒い。
この様なことは久しぶりである。歩くのに一番良い天候である。だから、あまり汗を掻かない一日であった。

 夕方、下にテントを張るのに良い小さな橋を見つけたが、周りに人が多くいたので、日が沈み人々がいなくなるのを待つ。
その待っている間は土手に座り、農業をしている様子を見ながら、また美しい夕日を見ながら、約1時間ぐらい待っていただろう。
そろそろテントを張ろうかと思っていたところ、2~3人が来て、「何をしている。」などと話かけてきた。
その中の一人が英語が出来、親切にしてくれて高校に案内してくれ泊まれる様に計らってくれた。
結局、今日もテントを張らずベッドを与えられた。 ここの人達も親切である。
ただ、太陽が沈むのを見ているだけで泊まる所にありつけるとは俺は何と運のいい男だ。

 この高校には4人の学生が下宿している寮のような所がある。その中の1つのベッドが開いていたのである。
その他、夕食もくれる。夕方、歩いていた時は食堂がなく、今日は夕食を食べずにテントを張ろうと思っていたので大変助かる。
学生の4人は日本についてや日本語についていろいろ質問をした。それでも俺は疲れていたので、早めに眠らせてもらう。

 
   4人の学生と英語が出来るバングラデシュ人。

 そういえば、今日の昼、あのアメリカからのボランテアで来ていた人々の中の卓球などを一緒にした高校生の人達と道路上で再会した。
彼らはオレンジと透き通った水をくれた。ありがとう。

 水のことで思い出した。
ここバングラデシュではあのオーストラリアのように雨水は使わない。井戸水だけである。
田舎ではほとんどその水が透明でなく濁っている。
味が良い時はたくさん飲むが、鉄の味がしたり、他の味がしたときはあまり飲まない。
水をあまり飲まない分「チャ」を2杯なり飲む。そのチャが2杯で1~1.5タカぐらいである。

 道の両脇に牛のクソを手で固めて、乾かしている。その乾かした物はたぶん彼らが使う燃料であろう。
しかし、小さな子供達が牛のクソを集めるのに頭の上に竹のカゴを載せている姿は他の国では見たことがない。
牛のクソが臭くないのかな。彼らは牛のクソは汚いものだとは思っていないのだろうな。
また、彼らは道端で小便をしたり、クソをしたりする。この時、彼らの周りに人がいようがいまいが関係ない。
クソや小便は人間も動物も出てしまうものである。それほど汚いものではないのであろう。

  出費 12.5タカ