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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(バングラデシュを歩くまで)-119
5)バングラデシュを歩くまで
日記から-9
2月11日 (土曜日) 快晴
バングラデシュでの歩きを出発する地点に行くためにTeknaf という所へバスで行く。ここは小さな村である。
ここは田舎だからか、町を歩いていると皆がじろじろ見る。
彼らは俺が何人(ナニジン)かということに関心があるようでそれが分かる。
彼らの話し振りからは「ビルマ人」ではないかというのが一番多いように思える。
安いボーディングハウスを見つけ泊まることにする。
その値段が10タカで、コックスバザールからここまでのバスが14タカだからそれと比較してもあまり高くないようだ。
髪の毛を散髪屋に入り切る。その料金が5タカである。
その価格だからか?櫛などは汚く、日本では衛生面で許可がでないだろう。しかし、5タカだから日本円にすると50円ぐらいと安いものだ。
この他この散髪屋ではこの料金の中にはヒゲを剃らない代わり、マッサージを軽くしてくれるのが入っている。
明日は出来るだけここから南に下がり、なるべくミヤンマーに近い所から出発しようと思っている。
その為には船で朝早く出るしかない。そして海岸か川岸を歩いてまたこの Teknafに帰ってくることになる。
今朝、コックスバザールを出発する前、昨夜入った喫茶店に顔を出したら、まだお金を6タカの内の4タカ出せと言うので、2タカだけ出してきた。
この国の人はあっさりしているので、次の日まで、とやかくは言わないと思っていたからであった。
しかし、ここ Teknafに来てチャー(紅茶)を飲んだのだが、一杯が1タカでお菓子が1~2タカである。
そうなると昨日の2杯の紅茶と2つのお菓子は6タカというのも、まんざら間違いではなかったのかもしれない。
となると、コックスバザールでは喫茶店で2タカを踏み倒してしまったことになる。
バングラデシュに来て悪いことをしてしまった。今後はもう少し、相手を信用しよう。
この町の食堂でお茶を奢ってもらった。その人からはいろんな話も聞いた。
この様にまたタイの時のような人々との触れ合いが始まって行く。
今、俺はまたこのバングラデシュという国の中に入って行く。ダッカに着いた時の様に俺だけが浮いているようなことはなくなってきた。
さあ、明日からはまた歩きが出発するのである。
出費 57タカ