抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

歯も臓器です。 人間(誰にでも)、どこに、完璧な臓器など、あるのでしょうか…?!

2016-08-01 | 歯科治療

 改めて、近頃、また、【駆け込み寺】の感が強くなり… …。



  週刊ポストに、少し紹介され、(私は、本の出版も、新聞、雑誌、テレビの出演、取材等、…

  自身、売り込んだことはありません。


  ただ、狭く、閉鎖的な世界です。

 取材には、慎重に、かつ、誠実に、対応しています。


  それでも、脅迫めいた電話、手紙等は、あります。)


 本当に、歯科の世界は、閉鎖的で、

   医科の比ではありません。


 で、また、医科にある政治力もなく、加えて、医科への劣等感、
 ‥卑屈です。

  (私は、もっと開かれていいと思うのですが、)

  ますます、《村社会》になり、…

ひたすら、「自分だけを守ろう。」と、引きこもります。


  いいですか?           歯医者は、【自分たち】を守ろう。

ではなく、
【自分だけ】を守ろう。なのです。


  だから、歯科界の、歯医者全般のためには…

 今後の‥将来の歯科、歯医者のためには…云々というのは、

概ね、却下されます。


   というより、《無視される》のです。


  今、ここの、日々の生活に、追われ、視野狭窄に陥っています。


 《自分だけしか見ない。 あとは、

 見ざる、聞かざる、言わざる‥です。》


 また、偏差値も低く、高校、大学と、教養を、きちんと身につけていないし、


 大学も、教養課程を重視していません。


  もともとの頭が悪い学生が、努力もしないで、教養課程をクリアしてしまうので、


  倫理観の低い人間が多いのです。

 (で、また、田舎の歯医者の息子など、なまじ、代々、それなりの金持ち、土地持ちも多く、‥ 頭も悪い、教養もない、‥向上心もない、
  倫理観にも欠ける。)

  そんな歯医者ばかりです。


 【私は、日本各地、全国から、来院してくれる患者さんを、診て、観て、直接、触れて、】


直に、話を聞いて、それを、ますます、身をもって確認し、確信しました。


 (私も金は欲しいし、お金は大切です。)


 やはり、医科との収入格差が、歯医者を卑屈にしています。


(世間が、思っているよりも、医科と歯科との収入格差は大きいです。)

歯科医の平均年収は、医者の3分の1以下です。
(新卒は、5分の1です。)


 で、医者への劣等感が加わり、ますます、歯医者は卑屈になります。


  《人間、誰しも、卑屈と劣等感が、重なると、良からぬことを、考えるものです。》


  これは、自身、自戒を込めての、確信です。


 一生懸命やっても儲からない。


  尊敬もされない。所詮、医者にはかなわない。

 歯医者は過剰です。縛りも制約も厳しい。

 まさに、厚生省とのいたちごっこ状態です。


 …で、結果、歯医者がすることは、…


(通常、一般的には信じられないと思われますが、真実なのです。)…それは、


 《歯医者が、最も、安全に、安心して、収入につながる治療が、抜歯=歯を抜くことなのです。》

  自分で、患者さんの問題の歯を抜くのが危ういと思えば、大学病院に依頼して、抜いてもらえばいいのです。


 繰り返します。        [今や、歯医者にとって、最も安心、安全、楽で、トラブらない治療は、歯を抜くことなのです。]


  歯を抜いても死なない。根本は、それにあり、それに尽きるのです。


[抜歯=歯を抜くことことこそが、安全、安心の治療で…

そこから、インプラントに誘導することが、儲かる花道なのです。]


 しかし、歯は臓器です。胃や腸、肝臓、腎臓、果ては、心臓と同じ、立派な臓器なのです。


 【医者が、そんなに、やたら、臓器を取りますか?

 「歯を抜いても、死なないから。」と…安易にやたら、歯=臓器を取っていいのですか?】


  理屈抜きに、素直に、シンプルに考えても、おかしいですよね。


人間は、やたら、自分の歯を抜く(抜かれる)と、精力が弱ります。

(動物なら、死ぬこともあります。インプラントも入れ歯ですが、動物には、野生動物はもちろん、通常、入れ歯はありません。)


  だから、私は、自分の著書でも、若干、下品な言い方ですが、


 {インプラントはインポラントである。}と、書いています。


  臓器を取れば、精力は弱ります。


 歯は臓器です。
   物理的に、唯一、食べ物を砕く、消化器であり、
  非常に優れた感覚器です。


それを、
 「いずれ、その歯はダメになるから、
 今のうちに、抜いて、インプラントにしましょう。

   でないと、いずれ、隣の歯もダメになりますよ。」


  バカらしい!           胃だって、腸だって、肝臓だって、腎臓だって…いずれ、ダメになりますよ。


  心臓だって、いずれ、ダメになって…で、死にますよ。


  いいですか。
 【歯を抜いても、死なないからこそ、
  だからこそ、

  焦って、抜く(抜かれる)ことは、ないので。】


 自分が、その歯が嫌いなり、(自分の不養生もあるかもしれませんが、)

  《その歯の存在が、ストレスになり、食生活も含めて、日々、肉体的にも、精神的にも、支障になってきたら、

そうなって、初めて、
   治療の一環として、抜くことを検討すればいいのです。》


  まだ、その歯が好きだったら、できるだけ、抜かず、抜かれず、残してあげてください。

  【根本の、生死に関わる問題でないのなら、

  自分の歯、その歯を大切にすることです。】


  インプラント詐欺師たちの、抜け抜け詐欺の甘言に乗り、騙され、誘導されないことです。


私の所には、北海道から、九州まで…来てくれますが、(本当に、恐縮します。)


 先日、初めて、沖縄からも来てくれました。

 (東京の病院に通っていることもあり、)私の所にも、通院するとのことでした。


だからこそ、ということでもないのですが、


  予約を取った限りは、無断キャンセルはもちろん、ドタキャンもせず、…やはり、ちゃんと来て欲しいですね。


 《もちろん、私よりも優れた歯医者はたくさんいます。》


  あなたにとって、(相性も含めて)優れた歯医者を選択して、信頼してください。


 私はつむじ曲がりです。

  私も、患者さんを選択します。


【私は私です。

若干、異色の歯医者です。

他の歯医者とは、あちこち、ネットサーフィンなんかでは、比べてほしくないですね。】


 私は、私の患者さんには、とことん、誠実に治療します。親切にします。


 歯を、あなたのその歯を抜くのは、30分でも、その歯を残すのは、30分では、とうてい済みません。


しかし、なかには、やはり、この歯を残すのは【私でも困難です。】と、言うと、


 と、私が精査して(私はレントゲンはもちろん、  直接、触って、観て、嗅いで、聴いて、診断します。)

というと、…


なかには、「抜くのだったら、まるで、私の精査も、診断も、無駄たった。」

というニュアンスで言われることがあります。


もちろん、私の前に、他の歯科医、(大学病院にも)残すのは困難と言われています。


  今、大学病院でも、インプラントをやりたがります。


 多くこなして、インプラント治療を向上させたいのですが、


 …しかし、大学病院すら、いささか、安易に、歯を抜いて、インプラントに誘導しすぎです。


  患者さんは、みんな、いい人ばかりです。


 ただ、私の所には、ダマサレテ、精神的にも不安定な患者さんも、結構来ます。


正直、私も、日々、しんどいです。


 しかし、こうも、抜け抜け詐欺が横行していると…。



 日本も、格差社会になりました。


 中国の格差は、まさに、残酷です。(貧困層には、喰えず、人身売買までしいる人達までいます。)


 金持ちは、豪遊、爆買いです。


中国の識者の中には、金持ちの豪遊、爆買いを見て、

 「あの人達は、あまりにも、貧しくて、金(かね)しか持っていない…。」

と、云っている人達がいるそうです。


 もちろん、お金は大切です。


 《しかし、金は宗教です。

その為に、金の為に、人間は、時に、…

理性、常識を失い、殺人すら、簡単にします。》

己、ポリシーを持ってないと、溺れます。


自戒、反省を込め、…日々、私も、自身、見直します。



 【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか、です。】


 そこからが、(抜くことも含めて、)治療なのです。


 歯は、臓器です。


 歯も含めて、人間、完璧な臓器など、誰しもが持ってないのです。


  優秀な生物学者が言ってます。

人間にとって、何が一番、体に悪いのですか?との、問いに、

(笑いながら、かつ真摯に、)

「年を取ることです。」

と、応えたそうです。



《その歯、いずれダメになります。》

 の甘言に、乗らず、安易に、焦って、自分の歯を、抜かない(抜かれない)ことです。


 【歯では死なないのなら、なおさらです。】


 あなたが、その歯を嫌いにならない限り… …。
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