今日の食鳥業界

外国人技能実習制度で勧告

 総務省は19日、外国人技能実習制度が適切に取り組まれているかの調査を行った結果と、それに基づく改善措置の勧告を発表しました。外国人技能実習生の受け入れは食鳥業界でも食鳥処理場で約10年の実績があります。食鳥業界ではほとんど問題は無いと思われますが、今回の調査では他の業種等で賃金未払いなどの問題が発覚した実習先で、実習生の受け入れ機関である監理団体の監査が不十分であったことなどが指摘されています。
 この制度は、発展途上国への技術移転や人材育成が目的ですが、この目的に沿った取り組みが一部で適切になされていないとして、今回、法務省や厚生労働省に対して監理団体の監査の実施及び結果報告を徹底することや、実習先での実践的な研修が行われるよう指導することなどが勧告されました。この制度で、人手不足に悩む食鳥処理場では実習生が重要な戦力になっているのも現実ですし、この制度の運営で食鳥処理業での実習生の研修内容は他の業種と比べてしっかりしていると評価も受けています。一部の不正のためにとばっちりを受けないように監理団体、実習生を抱える推進事業実施機関(食鳥処理場)では、今後も適切な対応が求められそうです。(総務省のホームページで調査結果・勧告内容は確認できます)

 先週(4月15日(月)~20日(土))の食鳥相場(東京)週間平均価格は
 ◆「もも肉」が前週より2円安の560.20円
 ◆「むね肉」が同1.40円安の218.40円
 その結果■「コスト相場」は同3.40円安の778.60円でした。
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