今日の食鳥業界

従業者確保の厳しさが増す生衛業

 人手不足の深刻化があらゆる業種・業態で聞かれます。食鳥肉業界も例外でなく、産地から流通、小売まで人材確保が大きな課題となっています。「賃金を上げても人が集まらない」など、対応策に悩む経営者も多いと思われます。日本政策金融公庫が昨年10月~12月期に行った「雇用動向に関するアンケート調査結果(生衛関係営業対象)」によれば、1年前と比べた従業者の確保をめぐる環境は、「確保しにくくなった」が34.1%と、3期連続で前年を上回っています。また、「従業者の過不足感」では、「不足」が33%と全体の3ぶんの1を占めており、「1年前と比べた従業者の増減動向」では「増加した」が6.1%にとどまり、「変わらない」が全体の約8割を占めています。「従業者を増やしたい理由」では、「受注・販売の増加」が多いですが、「離職者の補充人員を募集したが採用できず」が従業員の減少理由として多く、人手確保の厳しさが反映されています。さらに、「1年前と比べた賃金水準」では、今後1年間での賃金が「上昇した」「賃金を引き上げる」の回答では食肉・食鳥肉、映画館、ホテル・旅館業がトップ3となっています。このトップ3は、「従業者の確保をめぐる環境」でも「確保しにくくなった」の上位と一致しており、業界の人手不足の深刻化が伺えます。

3月10日(木)の食鳥卸売相場(東京)は
◆「もも肉」が8日(火)より1円安の621円
◆「むね肉」が同2円安の259円
■「正肉相場」は同3円安の880円でした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事