今日の食鳥業界

正しい現状認識の浸透で適正価格を

 このところ週末に天候が崩れるパターンが続いています。そのため鶏肉の売れ行きも影響があるのか荷動きも今ひとつの感があります。土曜日のもも肉相場が2週続けて前日比で5円、4円安と下げ、安定含みのむね肉と合わせたコスト相場も昨日6日にはついに780円を割り込んで、今年になっての最安値となりました。末端小売段階での消費者の低価格志向を受けて価格競合で小売価格の低下が続いています。一方で、円安等もあり配合飼料価格がアップなどコストアップ要因は多くなるばかり、コストアップ分を販売価格に転嫁出来なければ再生産が厳しいのは論を待ちません。小売段階では相場安は仕入れ安で歓迎でしょうが、先々の安定供給を受けられなければ商いが細ることになるわけで、安いばかりがいいということはないわけで、例えば生産から末端販売までの実情など正しい現状のこまめな情報提供で、需給見合いでは鶏肉価格の水準はこのくらいが妥当だといった認識を得られるような業界挙げての環境作りも必要だと思います。日本食鳥協会では国産鶏肉市場活性化対策事業もスタートしました。大いに期待したいと思います。

 4月6日(土)の食鳥卸売相場(東京)は
 ◆「もも肉」が前日比4円安の558円
 ◆「むね肉」が前日比2円高の220円
 その結果■「コスト相場」は同2円安の778円に。
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