獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

尾車氏のフォード・クーガ(冬の終わりの試乗編)

2018年03月08日 | CARS&F1


 私はかねてから、尾車氏のクーガを、雪が残っているうちに試乗させていただきたいと考えていた。
 だが、気が付いたら3月になってしまい、このままでは「積雪路面でのクーガの走破性&スタビリティ」を試す機会を逃してしまう。
 なので、こないだの日曜日。
 私はラーメンを喰ったその足で、尾車氏宅に向かったのだった。
 そのフロントマスクは、なかなか目元がキリッして、ハンサムである。


 そのグレードは、「タイタニアム」。
 氏は2015年式のこのクルマを、190万円で購入したのだという。
 そのスリーサイズは、全長4,540mm×全幅1,840mm×全高1,705mmで、車両重量は1,720kg。
 1.6リッター直4ターボのエコブーストエンジンは、最高出力182psで最大トルク24.5kg-mを発揮。
 JC08モード燃費は9.5km/Lとなっている。
 
 ちなみに、私のBPレガシィ2.0iのそれは、4,680mm×1,730mm×1,470mmで、1,340kg。
 クーガとの比較では、140mm長く・110mm細く・235mm低く・380kg軽いということになる。
 スバルの2.0リッターSOHCフラットフォーエンジンのスペックは、最高出力140psで最大トルク19.0kg-m。
 10・15モード燃費は14.0km/Lである。


 内側から振り払うような動きのワイパーの、払拭面積は、大いに良好。
 なお、尾車氏曰く。「このワイパーは、スノーブレードなのかオールシーズンなのか、よく分からない。このサイズのブレード、カー用品店では売ってないんだよね~」と、嘆いておられた。


 スタッドレスタイヤのブランドは、イタリアの雄「ピレリ」製であった。


 運転席左に置かれた「POWER」スイッチを押し、エンジンスタート。


 淡いブルーに光る指針が、クールで美しい。
 革巻きのステアリングは、SUVとしては小径で、そこはかとなくスポーティ。


 オドメーター距離は、たったの13277km!
 「ほとんど、新車みたいなもの」といえば大袈裟かもしれないが、すでに12万kmを走破した私のレガシィと比較すれば、まさしくピチピチギャルである。
 ちなみに、燃費計の数値は21.0L/100kmで、日本流のkm/Lではないことに、留意しよう。
 これは、この段階で、km/L換算では4.7km/Lとなる。


 サイドミラーには曲率があり、広い範囲を確認できるように、工夫されている。

    
 空調コントロールスイッチは、シフトレバー前方にコンパクトにまとめられている。
 「2ダイヤル&プッシュ式スイッチ」なので、慣れれば、使い勝手は悪くなさそうだ。


 このクルマは本革シートなので、冷え込んだ朝は、シートもしっとりと冷たくなってしまう。
 そこで活躍するのが、この「シートヒーター」。
 尾車氏曰く、これを使えば即座にシートが温まり、非常に重宝しているとのこと。
 このクルマの助手席に座るであろう冷え性の淑女にも、うってつけの装備でありましょう。


 そして、日本車ではなかなかお目にかかれない装備なのが、「フロント熱線デフォッガー」。


 この写真で、縦縞に入った熱線が、おわかりになるだろうか?
 これは、冬期間の北海道の朝において、凍て付いたフロントガラスの氷を迅速に融かしてくれて、「スノースクレーパー要らず」と言ってもイイほどの、お役立ち装備なのだそうだ。
 そういえば、ニータ氏がかつて乗っていた「フリーランダー」にも、これが付いていた。
 なぜ、日本車は、この有益な装備を採用しないのだろう・・・(謎)



 さてさて、ドライビングインプレッションである。
 3月1日に大雪が降った札幌地方なのだが、その後の暖気で、3月4日時点で、幹線道路上のそれは、あらかた融けてしまった。
 だがしかし、結構スロットルを深く踏み込んで走ることが出来たのは、幸いだったかもしれない。
 このクルマは、SUVというよりは、まるで欧州Cセグメントカーのように、スポーティかつスタビリティ溢れる走りをしてくれた。
 しっかりと中心に据わって直進し、舵角を当てるとスッとノーズがそちらを向く、以心伝心のステアリング。
 重めの車重のこのクルマを痛痒なく加速させる、1.6リッターエコブーストエンジン。
 シフトショック皆無で、エンジン音を歌わせるようになだらかに変速する、6AT。
 踏力で効かせる感じのブレーキも、これまた、私好み。
 加えて、やはりこのクルマの「最低地上高の高さ」は、SUVならではの美点。
 この日。高く積もった雪が暖気で一気に緩み、ザクザクになった「篠路の住宅街」も走らせてみたのだが、フツーのクルマならスタックしかねない状況のその道を、このクルマは鼻歌混じりでクリアしてしまった!
 ちなみに、試乗を終えた時の燃費計数値は18L/100km≒5.555・・・km/Lとなっており、このクルマの最大のウイークポイントは、その燃費性能でありましょう。
 それ以外には、死角は、見当たらない。

 そして、尾車氏と私は、石狩の「佐藤水産サーモンファクトリー」にて「試食の旅」を愉しむことにしたのだった。
 尾車氏は「鮭のルイベ」が、お気に入りだったようだ


 試食してばっかりでは申し訳ないので、「鮭まんじゅう」(250円)を、1個ずつお買い上げ。


 「サーモン」のほどよいしょっぱさと、甘みのある「あん」がハイブリッドし、きわめて満足いく「3時23分のおやつ」であった。





 フォード・クーガは、極めて「いいクルマ」だった。
 本年6月に初車検を迎えるという、氏のクーガ。
 フォードが日本から撤退した今、今後のメインテナンス&部品供給を私は心配しているのだが、尾車氏は「まぁ、なんとかなるって!」と楽観視しておられた。
 この世の中。確かに、大抵のことは「なんとかなる」ので、きっと「なんとかなる」のでしょう。
 大事なのは、ポジティブシンキングなのだということを、あらためて、氏に教わったのでありました(^^)


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