中嶋悟が引退を決めたこの年、名古屋のホテルに泊まって電車で鈴鹿サーキットまで行き、日本グランプリを観た。
予選2日目は130Rと呼ばれる高速コーナーの自由席で観戦。そこではまだデビュー5戦目のシューマッハの大クラッシュを目の当たりにした。
翌日決勝は1コーナーの指定席で観戦。見知らぬお姉さんが我々に声をかけて(確か1万5千円で)譲ってくれたこの席での観戦は最高であった。この場所からはホームストレートの終わりからS字コーナーまでを見渡すことができ、私と同行したエヌ氏は歴史の目撃者となった。中嶋がステアリングトラブルにより、S字コーナーに突き刺さっていく場面や、セナを追うマンセルが目の前で単独スピンしコースアウト!セナが3度目にして最後のワールドチャンプを決めた瞬間をナマで見たのだ。マンセル好きのエヌ氏が「オー!ガッテム!ナーカメント!」と呆然とそこに立ちつくしていた場面が昨日のことのように思い浮かぶ。
この頃がF1が一番華やかで面白かった時代だった。セナ・マンセル・プロスト・ピケ・アレジ・ベルガー・パトレーゼ等みんな個性あふれる役者で、そこには若き日のシューマッハやハッキネンもいたのだった。F1が一番面白かった時代からF1を見始めてしまったのが、我々の一番の不幸だったのかもしれない。果たしてこのスポーツはあと何年続くのだろう・・・
予選2日目は130Rと呼ばれる高速コーナーの自由席で観戦。そこではまだデビュー5戦目のシューマッハの大クラッシュを目の当たりにした。
翌日決勝は1コーナーの指定席で観戦。見知らぬお姉さんが我々に声をかけて(確か1万5千円で)譲ってくれたこの席での観戦は最高であった。この場所からはホームストレートの終わりからS字コーナーまでを見渡すことができ、私と同行したエヌ氏は歴史の目撃者となった。中嶋がステアリングトラブルにより、S字コーナーに突き刺さっていく場面や、セナを追うマンセルが目の前で単独スピンしコースアウト!セナが3度目にして最後のワールドチャンプを決めた瞬間をナマで見たのだ。マンセル好きのエヌ氏が「オー!ガッテム!ナーカメント!」と呆然とそこに立ちつくしていた場面が昨日のことのように思い浮かぶ。
この頃がF1が一番華やかで面白かった時代だった。セナ・マンセル・プロスト・ピケ・アレジ・ベルガー・パトレーゼ等みんな個性あふれる役者で、そこには若き日のシューマッハやハッキネンもいたのだった。F1が一番面白かった時代からF1を見始めてしまったのが、我々の一番の不幸だったのかもしれない。果たしてこのスポーツはあと何年続くのだろう・・・