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三河・小鷹城 名倉盆地の西の山上にあり、大平城の詰城

2018-12-23 | 歴史
小鷹城は愛知県北設楽郡設楽町東納庫にあります。納庫は「なぐら」と読み地域名は名倉とされます。戦国期に作手奥平氏の分家で名倉地区を領した名倉奥平氏によって築かれたとされます。小鷹城は山下の大平城の詰城とした築かれたと伝承されます。

名倉は今川氏、武田氏、織田氏が争奪を繰り返し、名倉奥平氏はその中で生き残り、最後は徳川の臣として尾張徳川家に仕え、戸田を名乗りました。

名倉地区の城西群 配置概略図 図のクリックで拡大
図は過日の東海古城研究会の見学会で鍬塚城、寺脇城等を訪れた際の資料の抜粋です。


山下の小鷹神社(里宮)には小鷹神社(奥宮)の遥拝所が有る
小鷹神社(奥宮)は山上にあり参拝が困難なので山下の里宮に遥拝所が設けられている。ここからは小鷹城も見ることが出来ました。


小鷹城と小鷹神社 概略図
小鷹城は近くの山上まで舗装の林道で登れました。そこから無舗装の林道を少し進み仏庫裡と小鷹城の分岐あたりに路駐しました。
 ここからは整備された尾根の山道を歩いて、まず小鷹神社(奥宮)へ向かいます。


小鷹神社(奥宮)舗装の林道ができる前は、山下の名倉から歩いて登る道があったそうですが、今はゴルフ場が出来て消滅したようです。歩いて登ってお参りするのは大変だったと思うのですが、以前は仏庫裡、不寝見平砦を通る山道が隣村との交通に使われていたそうなので、昔の人は健脚だったのでしょうね。


小鷹神社から尾根道を北に進むと小鷹城でした。尾根道には堀切が有ったようですが、今は道の整備で失われたようです。単郭の主郭の西側に帯曲輪が有ったようですが、訪れたときには一部が崩落していました。


主郭西側の帯曲輪の崩落


主郭に祀られる二宮大社の石碑
かつてはここに社殿が有ったのではないかと思いますが、今は石碑が神社として祀られていました。小鷹神社(奥宮)もそうでしたが、舗装の林道と尾根道の整備のおかげで今でもチャントお祀りされているようでした。

小鷹城は山下の名倉の集落からの比高は350mを越すような高所にありますが樹木がなければ眺望は素晴しい場所でした。付近の不寝見平砦には遺構がありませんでしたが小鷹城は遺構がハッキリ残されていました。。



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