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遠江・「塩の道」と青田山砦 掛川市内の塩の道は陣場峠を通っていた

2019-02-14 | 歴史
青田山砦は静岡県掛川市の東名高速道路 掛川ICの南にあります・・・が、今回はここを通る塩の道をたどります。
 塩の道は全国各地にありますが駿河湾と長野県の塩尻を結ぶ南塩ルートが掛川市を通る部分のホンの一部をたどりました。途中の青田山砦があった陣場峠と名付けられた峠を通りますが青田山砦は別途取り上げたいと思います。


掛川IC付近の地図 国土地理院地図を加工・加筆 図をクリックで拡大
「塩の道ウオーキング」静岡新聞社 2000.12.2 によるとこの部分の塩の道は②の道筋だったが、陣場峠から西側の一部が茶畑やヤブになって、明確な道がなくなったので、今は①を整備して塩の道としているようです。
今回はAの板坂から入りB,C,Dとたどり、更に上張南から②をたどってみました。


新道から塩の道に入る分岐点には「塩の道ウォーキング」の調査を担当した「秋葉道・塩の道踏査研究会」さんの道標が立っており付近のバス停は青田でした。ここから古い集落の道になりました。B地点にも道標がありました。


陣場峠(青田山砦)に立つ「塩の道」モニュメント
峠には「塩の道」の立派な道標が立っていました。この道標が示す道は本来の道②ではなく①を通ってDへ下るようになっていいました。
道標は石造りのしっかりしたものなので、あえてモニュメントと呼びたいと思います。


陣場峠から②の方向を見る 青田山砦の曲輪の一つでもある
陣場峠からの本来の道は②ですが、写真の奥あたりで道が途切れています。無理やり踏み込めば進めないことはないようでしたが今回はここまでにしました。


陣場峠から、急な迂回路①を下る
迂回路①は急な細尾根を整備した道でした。昔の街道ではこんなに急な道は見かけないと思います。


D地点の道標
ここで折り返して上張南へ向かいます。


上張南交差点から「塩の道」②をたどる
交差点から塩の道へ入りました。付近の住人の方にお聞きすると「この道が塩の道だが、少し先でヤブになっていて行き止まりだよ」とのお話。とりあえず行ってみますと言って進みます。


塩の道② 見事な行き止まり!
少し進むと、道がばったり途切れてヤブになっています。この道も無理やり踏み込めばなんとか進めるかもしれませんが、今回はここまでにして、周辺の青田山砦の見学に向かいました。


青田山砦と西曲輪の間の堀
城郭の一部としての「堀」とされていますが、ここが峠道だったという説もあるようです。元々の地形を一部開削して堀としたとすれば、古くから峠道として使われていたとも考えられますね。
 
塩の道②を歩き通せませんでしたが、陣場峠と青田山砦に関する興味深い遺構を見ることができ意外と面白かったです。



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