湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

湖北の八岐の大蛇伝説

2013年05月24日 | 詩歌・歳時記

         

          風花やうしろすがたの人ばかり

湖北は古来より、神話時代の朝廷とは深いつながりの残る土地柄である。

「醒ヶ井」の地名のおこりは、日本武尊が伊吹山の荒神退治の折り、毒に当っての熱病を

清冽な清水に浸かって快癒したことに起因する。

          太古より清水湧きつぐ

          醒ヶ井に母を歩ます

          つわぶきの花

素戔鳴尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)の神話は、出雲地方が定番だが、

伊吹山を源流とする姉川の北方に、八島・・・八つの頭の竜を思わせる・・・という集落を山路へ

入ったところに、名庭で名を馳せる「近江弧篷庵」がある訳だが、その手前に「素戔鳴尊神社」が

何故か? 古色蒼然たるたたずまいで存在している。

   

          残されし生を値踏みて青き踏む

湖北にスサノオとは、にわかには信じがたいことながら、幾たびもへめぐって歩くとき、

湖北地方の奥深さにふれもして、「・・・かも知れぬ」と思い至るのである。

                

上流から、箸が流れてきた川とは・・・・姉川に違いない!! 

このことである。

湖北とは、そうした土地なのである。


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