しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

日光 「東照宮」

2011-07-16 18:21:00 | 旅行

             「輪王寺」の黒門を出て新緑が美しい参道を「東照宮」に向かいます

 

                 

              日光東照宮は元和3年(1617)徳川家康公を祭神に祀った神社です

 

 

                 

                      石鳥居 「東照大権現」の額

             鎮座翌年の元和4年(1816) 九州筑前藩主黒田長政公によって
             奉納されたもの、石材は九州から船で小山まで運ばれ、その後
             陸路を人が日光まで運んだ。

 

 

           

                       表門を入ると(表門の内側)

 

 

                 

                        「五重塔」

                慶安三年(1650)若狭小浜藩主・酒井忠勝の奉納 高さ35m、
                吊られた心柱により高層建築の振動を調整する工夫がされている

 

 

       

         

            三神庫  「百物揃千人武者行列」の馬具や装束類が納められている

 

 

         

                神厩舎 神馬をつなぐ馬屋  境内唯一の素木造り

            古くから猿は馬の守り神といわれてきた、有名な猿の彫刻があります

 

 

         

            8枚の彫刻その構図 1枚目母子猿  母は子猿の幸せな未来を願う

 

         

              2枚目 見ざる、言わざる、聞かざる、 目、口、耳を押さえる幼年期
              3枚目 座っている猿1体のみ ひとり立ちでしょうか、少年期

 

         

           2枚目の構図が有名、 悪いことを聞いたり、言ったり、見たりしないで
           素直なままに育ちなさいという意味のようです

 

         

              4枚目 上を見上げる猿2体 青雲の志を抱く青年期
              5枚目 下を見る猿3体  人生の岐路

 

         

             側面の3枚   6枚目 物思いにふける猿  
                       7枚目 結婚の猿、荒波を乗り越えましょう
                       8枚目 妊娠

                そして1枚目に戻ります、こんな物語になっているのです

 

 

         

               神厩舎の前を進むと右手、杉木立の中に見えてきました

 

 

               

                  鳥居の先、急な階段の上

 

 

         

           回廊の中心に「陽明門」 御所十二門内の名称を朝廷から賜ったもの

 

       

            後水尾天皇の筆による勅額があるので、「勅額門」ともいわれ、  
            あまりに美しく見飽きないところから「日暮の門」とも言われる
            日本を代表する美しい門
              (あまりの美しさにぶれた写真になったようです)

 

 

        

              回廊の外壁には我が国最大の花鳥の彫刻が飾られている
              いずれも一枚板の極彩色の透かし彫り

 

 

  

       故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされている
       そして「東照大権現」の額

 

 

               

        

     

              陽明門の内側  まさに日暮の門でした

 

                

                      上段に龍の彫刻

 

        

                     内側に二頭の獅子

 

 

                 

                         神輿社  
                   
                   春秋渡御祭に使われる三基の神輿が納められている

 

                   御本社の前を通り奥宮に向かいます

 

           

                 左甚五郎作と伝えられる「眠り猫」

            牡丹の花に囲まれ、日光を浴びうたた寝をしていることから
            「日光」に因んで彫られたものと伝わる。

            徳川家康の墓がある奥宮にねずみ一匹通さないと猫が彫られているとか、
            猫がうたた寝をするほど平和であるなどいろいろな意味があると伝わる。

 

           

                眠り猫の裏側には、寝ている猫に安心して遊ぶ2羽の雀の彫刻

 

                

                    坂下門を潜り石段を200段登ります

 

 

                

                

                  石段と石柵  長い石段は東照宮の見どころのひとつ
                  石段は、一段毎に一枚石を用い、石柵は一本石を
                  くりぬいて作ったもの

 

 

                

                 不自由を常と思えば不足なし。
                 こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
                 堪忍は無事長久の基(もとゐ)
                 いかりりは敵とおもへ。
                 勝事ばかり知てまくる事を知らざれば害其身にいたる。
                 おのれを責めて人をせむるな、及ばざるは過ぎたるより
                 まされり、と続きます。

 

           

                 200段登り切ると「唐銅鳥居」 

 

 

                 

                        奥宮拝殿  

               参拝をするための社殿で将軍でないと昇段参拝は許されなかった。
               建物全体が銅板で包まれており、その上に黒漆が塗られている

 

 

                 

                     鋳抜門(いぬきもん) 

 

 

                 

                        奥宮宝塔 (墓所)

                      家康公の棺を納めた宝塔

                 元和2年4月17日駿府城で75才の生涯を終え、久能山に
                 神葬され1年後、久能山よりここに移された。

 

 

                    帰路200段の石段は足を痛めていたので
                    ちょっときつかったけど、杉に囲まれたここは
                    空気も清々しく、心地よい疲れでした。

 

                 

                        鼓楼の前を通り

 

 

           

                 陽明門を出て右手回廊沿いに行くと

 

 

                  

                        鳴き龍で有名は「本地堂」
                   
                 天井に龍の絵、その下で、解説と拍子木を叩く音が共鳴して
                 龍が鳴くかのように聞こえる、それを静かに聞く。

 

 

 

     東照宮の見物を終え、参道に戻り、新緑の美しさと荘厳な雰囲気に疲れも癒されます。
      
     境内の特徴は自然の地形を生かした参道や階段を用い、バランスよく配置された
     社殿が荘厳な宗教的空間を作り出していることにあります、さらに建物には漆や
     極彩色がほどこされ、柱などには数多くの彫刻が飾られている、これは単なるデザイン
     でなく、信仰形態や学問、思想が表されているのだそうです。

 

    現在の社殿群そのほとんどが、鎮座から20年後寛永13年(1636)に建て替えられた。
    陽明門など55棟その費用は金56万8千両、銀百貫匁、米千石を要し、1年5ヶ月の
    工期で完成したと伝わります。

    東照宮から次の目的地「二荒山神社」に行きます。

 

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (雲母舟)
2011-07-18 17:10:20
日光に行かれていらっしゃいましたか。
左甚五郎の鯉の彫刻が
祇園祭の宵山のとき、
鯉山のところで飾ってありました。
日光は東京や京都に比べ、涼しかったのでは?
精力的に回られましたね。
お元気でなによりです。
返信する
Unknown (しなこじ)
2011-07-19 20:08:29
雲母舟さん
日光に出かけたのは、ひと月ほど前ですが、
やはり涼しかったです。
自然の地形を生かした2社1寺は起伏が多く、
かなりの歩く量になりますが、杉木立と新緑の中ですから
心地いいですね。
日光は世界遺産の数々が見応えありました。
返信する

コメントを投稿