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カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

南部横断紀行(4)国境の街エル・パソ

2009-08-11 19:35:57 | 旅行:アメリカ南部横断
7月27日(月)旅行3日目の今日は移動日です。
午前5時半に起床、6時半にはホテルをチェックアウトして空港に向かいます。

ホテル前のバーボン通りは、昨晩の喧騒が嘘のように静まり返っていました。
気温はともかく、相変わらず湿気がスゴイ

「これが最後」と写真を撮っていたら、黒人のお姉ちゃんが声をかけてきた。
ニコニコしながら「韓国人?中国人?」 「いや、日本人だよ」
「んまぁ!私、日本人の友達が居るのよ~ あ、私○○(←名前聞き取れんかった)」
そういって右手を差し出してきた辺りから「怪しいなぁ。。。」と思ってたら、案の定、
早口で身の上話を始めました。身振り手振り付きで、挙句に泣きマネまで始める始末。
要は“おねだり”です。
ま、カメラ持って旅行者丸出しだし、日本人は金持ちだと思われてるから仕方ないか。
でもここでお金を渡したら、これからも彼女はずっと日本人にたかり続けることでしょう。
お得意?の「ワタシ、エイゴ、ワカリマセーン」防衛でのらりくらり、すっ呆けてたら
最後には「あ゛ー、もういいわ」って、行っちゃった。
やれやれ。。。

ちなみにホテルの中から一部始終を見てたダンナ。
「ヤバくなったら助けに行こうと思ったけど、大丈夫そうだったから」
はいはい、何事もなくてよかったですわ、ホント。

今日は平日なので一応通勤ラッシュを警戒してたんですが、空港までの道は順調。
まずはレンタカーの返却を。走行距離は三日間で190milesでした。
カローラ君、お世話になりました。

お次はチェックイン。今日の移動はコンチネンタル航空を利用します。
今回は液体モノを大きいスーツケースにまとめ、預け荷物を一つにすることにしました。
荷物1個で$15。たった$10といえ節約節約

目立った混雑や混乱も無く、手続きはスムーズに終了。
搭乗時刻まで一時間ほどあったので、空港内のカフェで朝食を採りながら時間を潰す。

9:32am、定刻どおりテイクオフ、10:45amヒューストン空港に到着。
だだっ広い空港内を慌しく移動し、乗継便のゲートへ。

エルパソEl Paso行きの便は、定員100人ほどの小型ジェット機で、客室の収納が狭いため
機内持ち込み可能サイズのキャスターバッグも、預けなきゃいけませんでした。
(格納庫に収めて運ぶ。ただし、これは無料)
搭乗時間にゲートに向かうと、通路を抜けて外へ案内される。
自分でタラップを登って乗り込むんですよ~こんなのセスナ機以来かも。。。
乗り込んでみて、客室の狭さに改めて愕然。
これまで乗った中では、スペシャルに小さいサイズです。
(体格のいいアメリカ人が席に納まってるんで、一層狭く感じるってのもありますが
「こりゃぁ、けっこう揺れるかな~」と危惧していたのですが、
思いの他大して揺れず12:23pm(MSTなので-1h)、無事にエルパソ空港に到着しました。
眼下は見慣れた(笑)茶色い砂漠の景色

写真ではちょっと分かりにくいですが、地平線のあたりが白っぽく光っているように見えます。

エルパソ空港内では英語の他に、スペイン語でアナウンスがありました。
テキサス州はその南側でメキシコと国境を接しているため、LAと同様に
ヒスパニック系の住人が多いのでしょうね。
そういえば、ニューオーリンズでは多かったアフリカ系はめっきり見かけなくなりました。

荷物を受け取ったら、レンタカーカウンターで予約してあった車のピックアップ手続き。
「貴方の車は裏の駐車場の○番のブースに停まってるから。キイは付いてるわよ」って、
大らかだなぁ。。。
空港の外に出ると、ギラギラした真夏の太陽が照りつけて暑いこと暑いこと
ニューオーリンズのような湿気は全く感じません。
日干しになる前に、と急いで自分たちの車を探しましたよ。
今回お世話になるのは
GMMALIBUちゃん♪

テキサスナンバーです。
そういえば、アメリカに来て
初めてのアメ車だわ
メーカーが違うと、運転席周りの設備や操作方法など、多少勝手が違います。
この車にはこれから先、しばらくお世話になるので、ここで入念に確認を済ませてから、
さあ出発!

空港を出て、まず向かったのはこちら。
Tony Lama
 Factory Outlet


※ホームページ→こちら

トニーラマTony Lamaは、知る人ぞ知るウエスタンブーツの有名メーカーです。
ウエスタンブーツは、アメリカでは“カウボーイブーツ”と呼ばれます。
カウボーイの故郷テキサスは、ウエスタンブーツ発祥の地でもあります。

トニーラマは1911年にここエルパソで創業開始した老舗ブランドで、
他にもルケーシーLuccheseジャスティンJustinといった老舗メーカーが
エルパソに工場を構えています。

これら有名ブランドの品は基本的にハンドメイドで、細部まで気を配った細工がされており、
現在もアメリカ国内はもちろん、世界中に愛用者が居ます。
日本で買おうと思うと、お値段5~6万は下らないという高級品になってしまってますが、
ファクトリーアウトレットなら、地元民向けな超お手軽価格で購入できるのです。
旅先で買い物に行くのを嫌がるダンナには「時間の無駄」と一蹴されかけたのですが、
「ここはエルパソのランドマークみたいなものなんだよ~」と必死で説得して、
ようやく立ち寄りを許可してもらいました。

店内には所狭しとウエスタンブーツが陳列され、革の匂いが溢れてます。
Tony LamaはJustinに買収されたので、ここでは両方のブランドの商品が扱われてました。
これでもかってほどの量ですが、男女別のサイズ別に品物が並んでいるので探しやすい。
あまり迷いもせずに品物を選び、お値段を見てビックリ
嘘みたいに安いよ・・・ (ま、Tony LamaじゃなくてJustinだったんですけどね)
というわけで、Justinのウエスタンブーツ1点お買い上げ、です。

実はロスに来てからずっとウエスタンブーツを買いたいと思ってたshimaushi。
でも本場はテキサスだと知って半分諦めてただけに、
すごく嬉しい~

ダンナとの約束なので(苦笑)、ここからはshimaushiが運転します。
街を抜けると、道は果てしない
荒野の中の一本道になります。

ロングドライブのBGMにと持ってきたFMトランスミッターiPodを繋ぎ、コブクロを聞きながら上機嫌でハンドルを握る。

荒野のドライブを始めてまもなく、前方に検問所Inspection Pointの表示。
誘導サインに従って徐行します。
そのまま徐行して通過かと思いきや、係官が停まるよう指示、IDの提示を求められます。
とりあえず私の運転免許証を出すと、助手席のダンナのも出せと言う。
でもって「アメリカ市民か?」
違うというと、「んじゃ、パスポート見せて」
ひええぇ~
噂には聞いてたけど、ホントにあるんだ~、国境の検問!


エルパソは、テキサス州の端っこでメキシコ国境のすぐ近くに位置する街。
よって不法入国者の取締りのため、このような厳重な検問が執り行われているのです。
ガイドブックにも「必ずパスポートを持参しましょう」と書かれていましたっけ。

係官は怖いという感じではないけれど、だからといってフレンドリーというわけでもない。
国境警備兵Border Guardsなんて書かれた迷彩服着て、大っきなライフルとか持っちゃって
後ろめたい事が無くても緊張しましたよ。

軍人さん曰く「州外に出るときは常にパスポートを持参してなきゃダメだよ」
運が悪ければ身柄を拘束されたり刑務所に送られてしまうこともあるそうです。
くわばらくわばら

あとでダンナに「市民ですって答えてたら免許証だけで通れたのかなぁ?」と言ったら
「発音でネイティブじゃないのバレバレだし、嘘ついたらそれこそ刑務所行きだよ」
そりゃそーだ
というわけで駐在の皆さん、出掛ける時はパスポートを忘れずに、です。

検問通過後は順調なドライブ。
1時間もするとグアダルーペ国立公園のエリアに入ります。
グアダルーペ国立公園
Gadalupe National Park


※ホームページ→こちら

観光スポット的にはマイナーですが、二畳紀のサンゴ礁が露出しているなど地質学的な希少さで世界的に知られています。

ちょうど大規模な道路工事中で、1車線まるまる舗装を剥がされたガタガタ道。
勾配のキツイ山道でカーブの連続ですが、緩いし道幅も広いので怖くはなかった。

景観を楽しみながら峠を越えると、程なくテキサス州とニューメキシコ州の州境です。
ニューメキシコ州に入ると途端に、周りのNew Mexicoナンバーの車がペースダウン。
道はガラガラなのに、みんな制限速度を守って安全走行です。
地元住民がこういう行動をとるという事はスピード違反の取締りが厳しいと推測されます。
我々も列を乱さず安全運転で行きましょう。

午後5時、無事にCarlsbadの本日のお宿に到着しました
Best Western
 Stevens Inn


1829 S Canal St.
※ホームページ→こちら
2Queen Bedsの部屋

石鹸、リンスインシャンプー、
ドライヤー、テレビ、冷蔵庫

WiFiは電波が弱かったけど、
ロビーのパソコンを自由に使えました。

早めにお宿に着いたのにはワケがあります。
今日はこれからお洗濯をするのです!

1週間分の着替え(それも二人分)を持って旅行するのは大変です。
往復とも車ならまだしも、飛行機利用となると荷物の重量制限もありますからね。
幸いアメリカのモーテルは、長期滞在者が多いこともあって、コインランドリーがある。
今回はこれを利用する気で、洗剤や洗濯ネット、ワイヤーハンガーまで持って来たのだ!
あ、コインランドリーなんでクォーター(25¢)硬貨も持って行きましょうね

洗濯機を回している間にWALLMARTで買出し、
そしてホテルのレストランで
晩ご飯。

サラダバーがあって野菜を補給できたのがよかった♪
右上の黒いの、ケーキじゃなくてパンなんですよ~
TUNA STEAKもリブアイも、
こういう処にしては上出来のお味でした。

さて、今夜は洗濯物の万国旗に見守られながら眠りに就くことといたしましょうか。


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